エース不在のRソックス 3年目右腕・ベヨが初の開幕投手に意欲

先発投手がチームの弱点となり、エース不在のレッドソックス。しかし、エースの役割を担い、マリナーズとの開幕戦で先発を務めることに強い意欲を示している若き右腕がいる。メジャー3年目のシーズンを迎える24歳のブライアン・ベヨだ。週末に行われた球団イベントに参加したベヨは「このイベントが終わったら、フロリダに直行して開幕投手争いの準備をする。開幕投手になれなかったとしても先発1~2番手として開幕を迎えたい。エースの座を争うというのが僕のメンタリティだ」とコメント。自身初の開幕投手への強い意欲を示した。

ベヨはメジャー2年目の昨季、28試合に先発して157イニングを投げ、12勝11敗、防御率4.24、132奪三振を記録。4月下旬から7月上旬にかけての12先発で防御率2.35をマークするなど、エース級のピッチングを見せた時期もあった。開幕投手を目指すことについて、ベヨは「シーズン最初の日に先発したいというのは、すべての先発投手が持つ目標だと思う。僕のキャリアにおける目標の1つであり、今季だけでなく、今後長きにわたってボストンのエースであり続けたい。だから開幕投手を目指しているんだ」と語っている。

シンカー、チェンジアップ、4シームの3球種を主体とするピッチングを展開するベヨだが、シーズン開幕に向けて、スライダーの向上を目指している。昨季はチェンジアップが被打率.196だったのに対し、スライダーは被打率.304と打ち込まれた。「僕の2つのベストピッチであるシンカーとチェンジアップは同じ方向に変化する。だから反対側に変化するボールがあることは非常に大きい。スライダーを向上させることで僕の成績はもっとよくなると思う」とスライダーの質を向上させることがピッチングの幅を広げると考えているようだ。

ベヨにとって、もう1つの目標となるのが母国ドミニカ共和国で行われるオープン戦に先発することだ。レッドソックスは現地時間3月9~10日にサントドミンゴでレイズとのオープン戦を行うことになっている。「それについてたくさん質問を受けるけれど、ドミニカ共和国で投げる機会を得られるのは僕にとって特別なことなんだ。母国であるというだけでなく、僕の家族の多くはアメリカに来て僕のピッチングを見ることができない。だから母国で投げられることは大きな意味がある」とベヨ。アレックス・コーラ監督に登板を志願したわけではないようだが、「登板のチャンスはあると思っているよ」と笑顔で話した。

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