ヤンキース・ブーン監督 正中堅手ジャッジなど外野プランに言及

アーロン・ジャッジの故障離脱もあり、昨季は外野のレギュラーを全く固定できなかったヤンキース。ポジション別の最多スタメン出場選手を見てみると、左翼はオスワルド・カブレラの34試合、中堅はハリソン・ベイダーの76試合、右翼はジャッジの50試合が最多だった。今オフはフアン・ソト、アレックス・バーデューゴ、トレント・グリシャムとレギュラークラスの選手が3人も加入。昨季とは対照的に、外野が人員余剰気味になっているが、アーロン・ブーン監督はこれらの外野手をどのように起用していくつもりなのだろうか。

ブーン監督はポッドキャスト番組に出演した際に、今季の外野の起用プランについて言及。新戦力のソトはパドレス時代に1つのポジションに固定されることを希望したことがあり、ヤンキー・スタジアムの左翼が右翼よりも広いことを考慮し、新天地ヤンキースでは正右翼手として起用される見込みとなっている。これにより、ジャッジが右翼から弾き出される形となるが、ブーン監督はジャッジを正中堅手として起用する予定であることを明言し、故障が多い選手として知られる31歳のジャッジが正中堅手という役割をこなすことへの自信を示した。

ただし、ブーン監督はジャッジを162試合、中堅手として起用することを考えているわけではない。ブーン監督によると、ジャッジへの負担を軽減するために、週に1~2試合は指名打者もしくは左翼手として起用するプランがあるという。ジャッジが左翼を守る試合では、新戦力のグリシャムが中堅のポジションに入る見込みだ。ジャッジが指名打者に入る場合は、ジャンカルロ・スタントンがスタメンを外れることになるだろう。

現時点では、左翼バーデューゴ、中堅ジャッジ、右翼ソト、指名打者スタントン、控えグリシャムという形が基本布陣になるとみられ、正中堅手という大きな負担がかかるジャッジの疲労度を考慮しながら、フレキシブルに布陣を変更していくことになる。ジャッジ、ソト、スタントンの3人が健康にフルシーズンを過ごすことができれば、昨季リーグ11位の673得点に終わった打線は確実に大幅グレードアップするだけに、ブーン監督による外野の起用プランが大きなカギを握ることになりそうだ。

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