アストロズGM 主力との契約交渉を開始していないことを明かす

今季終了後にホセ・アルトゥーベとアレックス・ブレグマン、来季終了後にはカイル・タッカーやフランバー・バルデスがFAとなる予定のため、誰を残して誰を手放すのか、契約延長交渉の行方が注目されているアストロズだが、デイナ・ブラウンGMによると、まだどの選手とも契約延長交渉を開始していないようだ。アストロズは年俸調停を回避し、タッカーと1年1200万ドル、バルデスと1年1210万ドルで合意しているが、そのときにも契約延長に関する交渉は行われなかったとみられている。

2017年から7年連続で少なくともリーグ優勝決定シリーズまで進出し、2度のワールドシリーズ制覇を成し遂げたアストロズ。その黄金期は主力選手との契約延長に大きく依存してきた。現在はヨーダン・アルバレス(6年1億1500万ドル)、ランス・マカラーズJr.(5年8500万ドル)、クリスチャン・ハビアー(5年6400万ドル)らと長期契約を結び、新たにジョシュ・ヘイダーを5年9500万ドルで獲得したが、アルトゥーベの7年1億6350万ドルの契約とブレグマンの5年1億ドルの契約が今季限りで終了。来季終了後にはタッカーとバルデスもFAとなるため、アストロズは誰を残して誰を手放すのか、難しい選択を強いられることになる。

アストロズが主力選手たちとの契約延長交渉を開始していないのは、移籍市場の動きが遅いことも関係しているのかもしれない。まだ移籍市場には多くの有力選手が残っており、ヘイダーを獲得したアストロズも引き続きロースターのアップグレードを模索している状況。現時点では契約延長交渉よりも新戦力補強のほうが優先度が高くなっている可能性もある。

また、アルトゥーベやブレグマンのように、すでに長期契約を結んでいて年俸調停と無関係の選手との契約延長交渉は、スプリング・トレーニングの期間中に行われることが多い。スプリング・トレーニングの開始までにはまだ時間があるため、ブラウンGMはそれほど焦っていないのだろう。ただし、アストロズは昨春、アルトゥーベ、ブレグマン、タッカー、ハビアー、バルデスの5選手との契約延長を目指していたものの、最終的に交渉がまとまったのはハビアーだけだった。引き留めの優先度としては、ブレグマンやバルデスよりアルトゥーベとタッカーのほうが高いと思われるが、無事に契約延長をまとめることはできるだろうか。

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