アニカ・ソレンスタムはマイゴルフカートで“自宅通勤”していた

“愛車”でご出勤したアニカ・ソレンスタム(撮影/田辺安啓(JJ))

リディア・コーがLPGAツアー通算20 勝目を挙げて幕を閉じた「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」は、オーランドのレイクノナG&CCで開催された。畑岡奈紗をはじめ、大勢のプロゴルファーもこのクラブ内に住んでおり、オーランド在住プロにとっては“日帰り通勤”できる数少ない大会の一つだ。

大会2日目の朝、セレブリティ枠で出場し、畑岡と同組で回るアニカ・ソレンスタムとクラブハウス横の駐車場でばったり会った。彼女の自宅は16番ホールの隣りにあり、“自家用車”でご到着したわけだが、その車は…EZGO(イージーゴー)のゴルフカート。レイクノナG&CCのメンバーでもあり、自分専用のカートを所有し、それに乗ってきたというわけだ。

専用スペースに停めたカートにはアニカの「A」が(撮影/田辺安啓(JJ))

「これはあなたのカート?」と尋ねると「そう、マイカートよ。家が近くだからこれで来れるのよ。スピーカーもついてるわよ。エアコンはついてないけど、これで十分」。笑顔の彼女を“愛車”の横でパチリ。カートはアニカの“A”マーク入りで、はっきり本人のものとわかる。カートを駐車したスペースもメンバー専用のものだった。

マイカーらしくスピーカー装備(撮影/田辺安啓(JJ))

日本では一般的ではないが、アメリカではゴルフコースと住宅地が一緒になって開発されていることが珍しくなく、場所によってはゴルフカートで銀行やスーパーまで行けるところもある。そういった地域ではコースと街が一体化していて、自転車専用レーンならぬ“ゴルフカート専用レーン”が整備されているぐらいだ。

メンバー専用のパーキング(撮影/田辺安啓(JJ))

一昨年まで4月に「シェブロン選手権」が開催されていたカリフォルニア州のミッションヒルズCCに住むメンバーさんの多くもマイカートを所有しているが、こちらはキャデラックやクライスラーといった一般車をリアルに模しているものも多く、発見すると楽しくなる。価格も1台約数百万円と、金額もリアル。

自宅は16番ホールの隣りにある(撮影/田辺安啓(JJ))

レイクノナG&CCは高級住宅地であるが、中には割安なゴルフコースもあり、朝起きてすぐ、ガレージのゴルフカートにゴルフバッグを積んで、外に出たらそこはもうゴルフ場、なんて生活スタイルは、結構現実的なんです。(JJ田辺カメラマン)

さすがにエアコンはないけれど(撮影/田辺安啓(JJ))
息子と一緒に(撮影/田辺安啓(JJ))
53歳になってもさすがの実力(撮影/田辺安啓(JJ))

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン