低空飛行で狩り! タカの仲間「ハイイロチュウヒ」出合えたら幸運、和歌山・白浜

獲物を探して低空飛行をするハイイロチュウヒ(和歌山県白浜町平で)

 タカの仲間である「ハイイロチュウヒ」が、和歌山県白浜町を流れる富田川下流域に飛来している。県立自然博物館(海南市)によると冬場にまれに見られる猛禽(もうきん)類で、低空飛行しながら獲物を探している。

 全長は雄が約45センチ、雌は約50センチ。ユーラシア大陸の亜寒帯や北アメリカで繁殖し、日本へは冬鳥として飛来するが、数は少ない。背丈の高い草やアシの中に身を隠して休息していることが多く、朝方と夕方などに低空飛行をしながらスズメやネズミなどを狙って狩りをするという。

 同館で鳥類を担当している佐々木歩学芸員によると、この個体は雌の幼鳥とみられる。「なかなか出合う機会がない野鳥なので、見ることができたら幸運」と話している。

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