神野三枝の素朴な疑問「先生!虫歯って専門用語なんですか?」

この番組をラジコで聴く

TOKAI RADIO『Paradise』(月~金9:00~11:00)は「あなたの人生がパラダイスに!」なるように、オトナな音楽、カルチャー情報、医療や介護の問題、ホットなエリア情報、役立つ生活情報、ショッピング情報など、様々な情報を持ち寄って、ホッと一息つける時間を演出する番組。DJは神野三枝。1月17(水)のオープニングトークは「虫歯」の話題でスタート。

「最近、定期的に歯の検診とクリーニングに行くようになったんです。若い頃は、そんなことお構いなしで、歯は永久的に健康なものだみたいに、勝手に思い込んでいたんですけど、親が高齢者になりまして、一緒に食事をしてますと、ご飯を食べるより、そのあとの歯磨きの時間のほうがずいぶん長いんですよ」

「念入りにやっている姿を見て、歯は大事にしないと、年を取ると切実な問題になるんだなあと思いまして、それでクリーングに通うようになったんですけど。気になるところはすべて直したので、今は虫歯はない状態なんですが、先日の検診のときに、前から気になっていたことを先生に訊いてみました」

「『先生、虫歯って、医学用語なんですか?』そうしましたら先生が『いえいえ、違いますよ。我々、歯科医の間での専門用語は、カリエスと言います。ドイツ語ですね。そのほか、日本語だったら、う蝕と言いますね。うはひらがなで、しょくは蝕(むしば)むという字ですね』と、おっしゃったんですね」

「蝕むというのはどういう状態かというと、食べ物のカスが歯に付着して、それが歯垢になって、そこに細菌が住み着いて、細菌が乳酸菌を出して、エナメル質を溶かして穴が開いて、その穴に細菌が住み着いて、エナメル質の下の象牙質を溶かしていく、この状態が、虫歯なんですけど、ほっておくと、歯茎しか残らないということもありますので、とても怖いことなんですね」

「歯肉炎とか、歯槽膿漏というのは、細菌が歯と歯茎の間に入って、炎症を起こすことなんだそうです。なので、虫歯も歯肉炎も歯槽膿漏も、細菌の仕業で、虫がいて虫が食べているわけではないのに、虫歯って言うのは変じゃないですか。そこで私の前からの疑問で『何で虫歯って言うんですか?』と尋ねたわけですよ」

「そうしたら先生が『これは、まあ、昔から言われていることで、我々の中でも諸説あって、その中のひとつが、読んで字のごとく『う蝕』というところから、歯を蝕んでいるわけだから、蝕まれている歯ということで『むし歯』と言うのではないか』とか」

「『もうひとつは、その昔、今のような顕微鏡がない時代に、何で歯がこうなっていくかわからない。その時代には、病気の原因は全部、虫の仕業だ、みたいに考えられていたのではないか。それで、虫にやられちゃった歯だから、虫歯と言う説が、あるにはある』みたいなことをおっしゃっておりました」

「実際、先生が言うには『歯垢を顕微鏡で見ると、うようよ動いていますよ』とのこと。家に帰ってユーチューブで画像を探しましたら、ほんとに虫みたいに動いているんですね。『気持ちワルうっ!』どちらにしても、歯は一生ものですので、大事にしましょうね」

Paradise

放送局:TOKAI RADIO

放送日時:毎週月曜~金曜 9時00分~11時00分

公式Twitter

この番組をラジコで聴く

※放送情報は変更となる場合があります。

© 株式会社radiko