料金「払わねーよ」さらに金品強奪…深夜のタクシー強盗、容疑の32歳男を逮捕 川口の2事件にも関与か

大宮西署=埼玉県さいたま市西区三橋

 埼玉県さいたま市西区の路上でタクシー運転手から売上金などを奪ったとして、大宮西署は21日、強盗の疑いで、住所不定、無職の男(32)を逮捕した。男は14~15日に川口市内で連続発生したタクシー強盗への関与をほのめかしていて、同署は関連があるとみて調べている。

 逮捕容疑は21日午前1時12分ごろ、さいたま市西区三橋5丁目の路上で降車する際、タクシー運転手の男性(54)から乗車料金を請求されると「払わねーよ」と言い、後部座席から助手席に移動。男性の両腕をつかんで「けがをしたくなければ金を出せ」と暴行脅迫を加え、男性から売上金など現金2万1千円や携帯電話や財布など65点(時価計5万500円相当)を強奪するとともに、戸田駅西口からの乗車料金8900円を支払わなかった疑い。

 同署によると、同日午前1時17分に運転手本人が「タクシー強盗に遭った」と来署して被害申告。男の顔の特徴や服装などの手配をかけていたところ、大宮駅西口付近で警戒中の警察官が特徴と酷似する男を発見し、職務質問した。犯行を自供し、被害品も所持していたことから、犯行場所を案内させて逮捕した。

 男は容疑を認め、「お金が欲しかった」と供述しているという。同署が川口での余罪とともに犯行に及んだ詳しい経緯を捜査している。

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