帝国データバンク松山支店によりますと、愛媛県今治市に本社を置きひな人形やおもちゃの販売を手掛けていた「大道屋商店(おおみちやしょうてん)」が10日、松山地裁今治支部から破産手続きの開始決定を受けました。
大道屋商店は1947年創業、今治市内を中心に、ひな人形やおもちゃの販売に加え最盛期には卸販売も行い、年間5億円の売り上げを計上していた時期もあったということです。
しかし、需要の縮小や同業他社との競争激化などを背景に卸売業を撤退、店舗販売のみの展開となり売り上げが大幅に減少、23年6月期には約2000万円に落ち込み、赤字決算を余儀なくされていたということです。
その後も厳しい経営環境の中、業績の維持に努めていたものの資金繰りに窮し、同年12月頃、事業を停止していました。
負債は約1億5000万円ということです。