ドゥカティ・レノボ・チームがデスモセディチGP24をお披露目。MotoGP&SBK王者バニャイアとバウティスタも登場

 1月22日、ロードレース世界選手権MotoGPに参戦しているドゥカティ・レノボ・チームはイタリアのトレンティーノ・アルト・アディジェ州に位置するスキーリゾートで2024年のチーム体制発表会を開催し、ドゥカティ・デスモセディチGP24のカラーリングを公開した。

 2003年からMotoGPクラスに参戦しているドゥカティは、5年目となる2007年にケーシー・ストーナーが初のチャンピオンを獲得。以降は惜しくもライダーズチャンピオンを逃していたが、2021年はコンストラクターズとチームチャンピオンの2冠を果たした。

2024MotoGP:フランセスコ・バニャイアとエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)

 そして2022年は、フランセスコ・バニャイアが2勝を含む計10度の表彰台を獲得して年間タイトルを獲得した。コンストラクターズとチームチャンピオンをも獲得して、2007年以来の2度目となる悲願のトリプルクラウンを達成した。

 2023年も引き続き強さを示していたが、最終戦バレンシアGPまでホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)とチャンピオン争いを展開。チームチャンピオンこそ逃したが、タイトル防衛を果たし、さらにコンストラクターズタイトルをも獲得してドゥカティに多大な貢献をもたらした。

 最高峰クラス参戦6年目となるバニャイアは、引き続きドゥカティ・レノボ・チームから参戦し、3連覇を目指す。なお、2024年シーズンもゼッケンはパーソナルナンバーの『63』ではなく、チャンピオンナンバーである『1』を継続する。

2024MotoGP:ドゥカティ・レノボ・チームが使用するデスモセディチGP24

 バニャイアとともに戦うのは、継続参戦のエネア・バスティアニーニだ。移籍1年目となった2023年は、怪我により数戦の欠場を余儀なくされたが、第18戦マレーシアGPの決勝レースで優勝を獲得した。ランキングは15位で終えたが、チーム2年目の2024年はさらなる飛躍を目指すシーズンとなる。

 そんなふたりが戦うドゥカティ・レノボ・チームは、体制発表会を開催し、2024年シーズンにおける詳細を公開。発表会では、ドゥカティ・モーター・ホールディングCEOを務めるクラウディオ・ドメニカリ、ドゥカティ・コルセのゼネラルマネージャーであるルイジ・ダリーニャなどが登壇した。

 その後、バニャイアとバスティアニーニが登壇し、ドゥカティの2024年型MotoGPマシン、デスモセディチGP24を初披露した。マシンのカラーリングは、ドゥカティレッドとブラックで昨年と大きく変更はない。

2024MotoGP:フランセスコ・バニャイアとエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)

 また、チーム名は2021年シーズンから3年間タイトルパートナーを務めるコンピュータメーカーの『Lenobo(レノボ)』が引き続きスポンサーを務め、ドゥカティ・レノボ・チームとして参戦する。さらにテストライダーの情報も公開され、ミケーレ・ピロが継続するとのことだ。

 今回の発表会では、同時にスーパーバイク世界選手権(WorldSBK)に参戦するAruba.it Racing – Ducatiの体制も発表された。2連覇を達成したアルバロ・バウティスタに加え、2023年シーズンにスーパースポーツ世界選手権(WorldSSP)で王者を獲得したニッコロ・ブレガが新たに加入。

 2023年シーズンのチャンピオンを獲得したふたりがAruba.it Racing – DucatiからSBKを戦う。そんなバウティスタとブレガも登壇し、2024年シーズンを戦っていくドゥカティ パニガーレV4 Rとレーシングスーツがお披露目された。

2024MotoGP:ドゥカティ・レノボ・チームが使用するデスモセディチGP24
2024MotoGP:ドゥカティ・レノボ・チームが使用するデスモセディチGP24
2024MotoGP:エネア・バスティアニーニ、ミケーレ・ピロ、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)
2024MotoGP・SBK:ドゥカティ・レノボ・チームとAruba.it Racing – Ducatiのマシン

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