文化財防火デーを前に 金峯山寺で文化財防火訓練

1月26日の文化財防火デーを前に吉野山の金峯山寺では、文化財を火災から守る訓練が行われました。

「火事だー」訓練は、乾燥注意報が出る中、境内の改修工事中に出火し蔵王堂などに延焼するおそれがあるという想定で行われました。寺の僧侶や職員でつくる自衛消防隊が消火器で初期消火をしたあと、参拝者を安全な場所に誘導しました。続いて、地域住民らの自主防災会や通報を受けた消防が駆けつけ蔵王堂の中から仏像を運び出すまでの動きが確認されました。また、放水銃やポンプ車からの一斉放水も行われました。

訓練の後、吉野消防署の堀宏道署長は1月2日に羽田空港で発生した航空機の衝突事故を例に日ごろの訓練の重要性を呼び掛けると参加者は吉野山の象徴、金峯山寺蔵王堂を守ろうと改めて気を引き締めていました。

金峯山寺 五條良知 管領

「日々、訓練を重ねることでその時に即応できる自分であるということを確認できるのがきょうの訓練だと思います」

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