5歳未満の子ども5年間で43人の死亡例、誤嚥や窒息「節分の豆まき」でも“命を落とす可能性”消費者庁などが注意喚起

小さい子どものいる家庭などでは、豆まきの際に注意が必要だ(masa / PIXTA)

「鬼は外、福は内」と唱えながら豆をまくことで、邪気を払い無病息災を願う2月3日の節分。

地域によっては落花生をまく、「鬼は内」と唱えるなどの違いがあり、恵方巻を食べる文化も、諸説あるようだが、大阪で始まったものだと言われている。

そんな節分を前に、消費者庁が22日、Xのアカウント「消費者庁 子どもを事故から守る!」を更新。「もうすぐ節分。窒息や誤嚥に気をつけて」と投稿した。

子どもとの節分で気を付けるべきポイントとは?

消費者庁によると、平成30年から令和4年までの5年間で、窒息や誤嚥(ごえん)により亡くなった5歳未満の子どもの数は43人に上るという。

節分についても「硬い豆やナッツ類には、子どもがのどや気管に詰まらせて窒息したり、噛み砕いた小さなかけらが気道に入って肺炎や気管支炎を起こしたりするリスクがあります」とし、

・食べることに集中させる
・少しずつよく噛んで食べるように見守る
・硬い豆やナッツ類などは、5歳以下の子どもには食べさせない
・豆まきは個包装のものなど工夫を
・包装や乾燥剤の誤飲を避けるため、開封後の包装・乾燥剤の扱いにも留意する

の5点に気を付ける様、注意喚起した。

もし、子どもが喉に物を詰まらせてしまったら

ではもし、子どもが喉に豆などを詰まらせてしまったらどう対処すべきなのか。

政府広報によると、

・のどを押さえる、口に指を入れる
・声を出せない
・呼吸が苦しそう
・顔色が急に青くなる

といった子どもの窒息事故に気づいた場合には、「すぐに救急車を呼び、救急車が来るまでの間、詰まったものを吐き出させるための応急処置をすることが非常に重要」としている。

子ども家庭庁のHPでも、もしもの時の「応急手当方法」がイラスト付きで解説されているので、ぜひ確認しておきたい。

無病息災のためにも、事前の注意が必要だ。

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