犬が耳を立てるときの心理4選 ピーンと立てている理由とは?そのまま動かないときの気持ちも

犬が耳を立てるときの心理

犬の耳は聴力が素晴らしいだけではなく、その動きで気持ちを表していると言われています。もちろん犬種によって耳の形や動きは異なりますが、目や口で作られる表情以外に、耳の動きにもなにか感じることがあるのではないでしょうか。

そこで今回は、犬のさまざまな耳の動きの中でもとくに、耳を立てるときの心理について解説します。ぜひ愛犬の耳の動きと比較してみてくださいね。

1.緊張している

正体の分からない音が聞こえたときに(何だろう…?)と気になり、強張った表情で音の出どころを探るためにピンと耳を立てます。

聞き覚えのある音、例えば雷や工事音などが聞こえたときにも、同じく耳を立てて周囲を探ります。

ちなみに、犬は大きな音は嫌がりますので、その場合は音が聞こえる場所から少しでも遠ざかろうとします。大きな音によって感じる緊張や不安から、耳を立てている状態です。

2.威嚇している

犬は知らない人や他の犬に対して威嚇するときにも、ピンと耳が立ちます。鼻にシワが寄ったり目が鋭くなるなど、明らかに表情が変わります。「いつでも攻撃できるぞ!」と、姿勢もやや前傾姿勢を取る場合もあります。

また、他の犬とケンカしているときに耳が立つのは、自信や攻撃的な気持ちが表れています。強気な気持ちが前面に出て、耳も前方に向かって立つことがあります。

3.何かに注目している

家族が帰宅したり、美味しそうな匂いがするなど犬にとって嬉しいことが起こる場合にも、犬の耳はピンと立ちます。

何かに注目しているせいで耳が立っているときの犬の表情は穏やかで、尻尾を振ることもあるでしょう。中には、おやつの袋を開けた音だけで、耳がピーンと立つ犬もいます。

気になる音がしたときにまず音の方向を確認し、耳を立てたままジッと動かない様子も見られます。

4.集中している

飼い主さんが愛犬に話しかけたときに、ピンと耳を立てることはありませんか?

これは(何て言ってるんだろう?)という心理で、積極的な姿勢が耳に現れている証拠なのです。

また、耳を立てたまま首を傾げる仕草を見せることもあるでしょう。飼い主さんの言葉を集中して聞き取ろうとする姿のようで、嬉しいですよね。

さらに、愛犬とトレーニングをしたいときも、愛犬の耳がピンと立っているこの状態のときがおすすめです。耳を立てているときは愛犬が集中している証拠ですので、トレーニングを効率よく進めることができるはずです。

ただし、犬の集中力は5~10分しか続きませんので、ダラダラと続けることなく、時間を意識して集中的に行いましょう。

まとめ

今回は、犬が耳を立てるときの心理について解説しました。

人は耳で感情を伝えることはありません。そのため顔の表情に注目しがちですが、犬は違います。ペタンと倒したりピクピクと動かしているときは、それぞれ異なった心理が隠されています。

犬の耳について理解を深めることは、愛犬とのコミュニケーションに繋がります。耳の動きから愛犬の気持ちを汲み取ることができるようになるはずです。常日頃から行動やしぐさをよく観察してみてくださいね。

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