浜岡原発の再稼働をめぐり姿勢が分かれる 新人2人が出馬を表明 御前崎市長選は4月14日投開票=静岡

2024年4月投開票が行われる静岡県御前崎市の市長選について、医療支援団体の理事長を務める男性が1月22日、出馬を表明しました。御前崎市長選をめぐっては、現職・柳澤市長の後継指名を受けている男性も表明していて、浜岡原発の再稼働をめぐり両者の姿勢が分かれています。

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<御前崎市長選に出馬表明 青田修二さん>
「2024年度4月に行われる市長選へ立候補を表明致します」

御前崎市長選に出馬表明した横浜市出身の青田修二さんは、ベトナムで医療支援を行う一般社団法人「ASEAN医術連携協会」の理事長を務めています。

青田さんは、政策として「観光を中心とした財政の立て直し」を強調しました。

御前崎市長選をめぐっては、現職・柳沢重夫市長の後継指名を受けている元静岡大学教授の下村勝さんも12月29日に出馬を表明しています。

<山口駿平記者>
「御前崎市長選で注目されるのが、現在、稼働停止している浜岡原発の再稼働への考え方ですが、出馬を表明している二人の間には温度差があります」

後継指名の下村さんは「原子力発電には意義がある」として、再稼働へ前向きな姿勢を示しています。

<御前崎市長選に出馬表明 下村勝さん>
「安全性について十分な議論を経た上で周辺の自治体との調整を経た上で再稼働に向けて検討していくことが重要ではないかと思っています」

一方、青田さんは「複雑な問題」としつつ、現在の避難計画は不十分などとして、「すぐには再稼働するべきではない」と訴えました。

<青田修二さん>
「何も準備されていない中で再稼働というのは、ちょっとありえないなというのは思いますね」

地元経済にも大きな影響を与える浜岡原発。次の市長がどのようなリーダーシップをとるのか、注目が集まります。御前崎市長選は4月14日に投開票日を迎えます。

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