小型犬は何歳まで生きる?平均寿命と犬種ごとの違い、長寿のために意識すべきこととは?

犬の中では小型犬の平均寿命が長い傾向にある

現在、犬の平均寿命は年々延びており、中でも小型犬は平均寿命14.05歳、超小型犬は平均寿命15.3歳と長寿の傾向にあります。

さまざまな理由が考えられますが、体が小さいために負担がかかりにくいことや、遺伝的に罹りやすい疾患が大型犬などに比べて少ないことが考えられます。

他にも、老化するスピードが小型犬は他の犬種に比べて遅い子が多い傾向にあるため、こちらも平均寿命が長い理由として考えられるでしょう。

小型犬でも平均寿命に違いが…犬種ごとの平均寿命は?

小型犬は一般的に長寿の傾向があると言われていますが、全ての犬種がそうとは限りません。ここでは、小型犬の中でも犬種ごとに平均寿命を見ていきましょう。

1.トイプードル

トイプードルは全ての犬種の中でも特に長寿の傾向が見られ、平均寿命は15.4歳と言われています。元々トイプードルは先天性の疾患も少なく、罹りやすい疾患も少ない傾向が見られるため、体が丈夫な犬が多いようです。

また、胴長短足犬種でないことや体のバランスも良いことなどから、体に負担がかかりにくいという点も長寿の理由として考えられます。

2.チワワ

チワワの平均寿命は13.8歳と言われています。他の小型犬に比べると少々短い傾向にありますが、その理由は水頭症や気管虚脱、心疾患などを発症しやすいことが1つの大きな原因として考えられます。

また、犬の中でも最小と言われるほど体が小さく骨折などのリスクが高いことから、怪我を負って運動量が減ってしまい、免疫力が下がりやすいことや肥満になりやすいことも理由として考えられます。

ただし、チワワの中にも長生きしているわんこは多くいるため、一概に他の小型犬よりも短命であるとは言えません。

3.ミニチュア・ダックスフンド

ミニチュアダックスフンドも他の犬種に比べると長寿の傾向があり、平均寿命は14.8歳と言われています。

彼ら自身が運動することが好きな子が多いため、健康的な体を維持しやすいという点が大きな理由でしょう。また、罹りやすい疾患も比較的少ないため、長寿の傾向にあると思われます。

ただし、胴長短足犬種なのでヘルニアや怪我には気を付けましょう。また、肥満にならないよう食事管理することも大切です。

4.ポメラニアン

ポメラニアンの平均寿命は13.8歳と、小型犬の中では比較的短い傾向が見られます。ただし、体自体は丈夫な子が多く見られるため、飼育環境などによって大きく寿命の変動が見られる犬種です。

ただし、ポメラニアンは若くして気管虚脱を発症しやすい犬種と言われているため、この疾患により体に負担がかかり、寿命が短くなる可能性は否定できません。

愛犬に長く生きてもらうために意識すべきことは?

愛犬に長く生きてもらうためには、日頃から定期的な健康診断を受けることや、生活習慣病を予防するためのお世話を怠らないことが重要です。

  • 年に1〜2回の定期検診
  • 少しでも違和感を覚えたら動物病院に相談する
  • 食事は適正量を意識して管理する
  • なるべく毎日散歩に連れていき適度な運動を心がける
  • 毎日歯磨きを怠らない
  • 体を動かす遊びを取り入れて脳を活性化させる
  • 生活環境は愛犬が快適に過ごせる環境を意識する
  • スキンシップでストレス軽減や体の異変をいち早く見つける

挙げるとキリがありませんが、毎日愛犬と触れ合いながら生活習慣を整えてあげたり、健康につながるお世話を疎かにしないことが長寿の秘訣です。

また、犬がストレスを感じず、心から幸せを感じられるような生活や遊びを用意してあげることも、長寿に繋がると言われています。

まとめ

いかがでしたか。小型犬は犬の中でも長寿の傾向にあると言われていますが、体が小さい分、怪我や体への負担に配慮してあげる必要があります。今回紹介した長寿のために意識すべきことを参考に、愛犬の生活習慣や環境を見直してみましょう。

(獣医師監修:寺脇寛子)

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