120年に1度? 横浜のこども植物園、竹の花が開花

120年に1度咲くともいわれている竹の花=22日、横浜市こども植物園

 120年に1度しか咲かないともいわれる竹の花が、横浜市こども植物園(同市南区)で咲いている。担当者は「私たちが生きているうちに見られるかどうかわからない珍しい花。ぜひ見に来てほしい」と来園を呼びかけている。

 同園の速水善浩さん(53)が開花に気付いたのは昨年の11月ごろ。竹や笹(ささ)など約20種を育てている竹園内を歩いていたところ、「雲紋竹(うんもんちく)」が花を付けているのを見つけた。

 竹を植えたのは1979年の開園時で、雲紋竹が開花したのは初めて。約5メートルの竹から出る枝に2センチ弱の稲のような花が咲き、その先からは細いおしべが垂れ下がっている。一見すると花のようには見えない。1月末ごろまで咲いている可能性が高いという。

 竹の開花周期はいまだ解明されておらず、速水さんは「この開花をきっかけに竹に関心を持つ人が一人でも現れ、調査などが進むとうれしい」と話した。

 問い合わせは同園電話045(741)1015。

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