香港政府統計処は22日、総合消費者物価指数(総合CPI)が2023年12月は前年同月比2.4%上昇したと発表した。上昇率は前月から0.2ポイント縮小した。
総合CPIの上昇は36カ月連続。品目別に見ると、酒・たばこ(19.2%上昇)が突出して伸びた。衣類・履物(4.0%)、各種サービス(3.2%)も上昇幅が比較的大きかった。食品は2.3%上昇した。
一方、電気・ガス・水道は4.8%下落。耐久消費財も1.0%下がった。
政府による中低所得者向け生活支援補助金の影響を除いた指数の変動率(基本インフレ率)は1.4%の上昇で、上昇率は前月を0.2ポイント下回った。
人口の半数を占める中低所得世帯(月平均支出6,500~2万7,999HKドル=約12万3,200~53万円)を対象に算出した甲類消費者物価指数(甲類CPI、A類CPI)は2.7%上昇。伸び率は前月から0.3ポイント縮小した。
23年通年の総合CPIは前年比2.1%上昇。基本インフレ率は1.7%上昇した。
政府報道官は、短期的には緩やかなインフレが続くと予測。外的なインフレ圧力は引き続き弱まるが、経済の回復に伴い域内企業のビジネスコストは一定の上昇圧力にさらされるとみている。