【カンボジア】24年の経済成長6.2%に据え置き=AMRO[経済]

シンガポールにある国際調査機関の東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3マクロ経済調査事務局(AMRO)は、カンボジアの2024年の国内総生産(GDP)成長率見通しを、23年10月の予測と同率の6.2%に据え置いた。

最新の「ASEAN+3地域経済見通し(AREO)」で、23年のGDP成長率は5.3%だったと推計。10月の見通しを据え置いた。24年のインフレ率は3.1%と予想。10月の見通しから0.4ポイント引き上げた。

報告書では、カンボジアの輸出が新型コロナウイルス感染拡大前の水準には戻っていないと指摘した。観光業は24年中には感染拡大前の水準に戻る見通しという。

対象国・地域全体の24年の成長率予測は10月の4.5%に据え置いた。世界的な不透明感はあるものの、強い内需が経済成長を促進すると予想した。

国・地域別では、フィリピンが6.3%予測で最も高かった。カンボジア、ベトナム(6.0%)、中国(5.3%)、インドネシア(5.2%)などと続いた。

カンボジアの24年の経済成長率については、アジア開発銀行(ADB)が昨年9月に発表した報告書で6%と予想。世界銀行は昨年11月時点で5.8%と予測し、25年には6.1%になるとの見方を示している。

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