【シンガポール】東京センチュリー、自動車アプリ社へ出資[運輸]

東京センチュリーが出資したモータリストのモバイルアプリ操作画面イメージ(東京センチュリー提供)

総合リース大手の東京センチュリーは22日、シンガポール現地法人の東京センチュリー・リーシング(シンガポール)を通じ、モバイルアプリを活用したオンライン自動車プラットフォーム事業を手がける現地のモータリスト(Motorist)に出資したと発表した。出資額は300万米ドル(約4億4,500万円)、出資比率は4.55%だ。

モータリストは2015年設立。シンガポールの自動車所有者の15%が使用しているモバイルアプリ「モータリスト・スーパー・アプリ」などのオンライン自動車プラットフォーム事業のほか、車両の管理・将来価値予測を含む自動車サービスを提供。マレーシア、タイ、ベトナムにも進出している。26年までにフィリピンをはじめとする10カ国で事業を展開する計画だ。

東京センチュリー・リーシングは1979年設立。ディーラー、代理店を通じた個人向けオートファイナンス(自動車金融サービス)や法人顧客向けのオートリースを提供している。

シンガポールでは中古自動車の売買や自動車の金融、保険サービスをオンラインで取引する割合が高まっている。モータリストへの出資を通じてオンライン営業チャネルの構築と強化を推進。マレーシア、タイなどの他の東南アジア拠点でも協業し、アジア太平洋地域でのオート事業の拡大を狙う。

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