アル・ハイドスのスーパーボレー弾で中国を下した開催国カタールが3連勝!劇的勝利のタジキスタンが2位でGS突破【アジアカップ2023】

[写真:Getty Images]

アジアカップ2023のグループA最終節のカタール代表vs中国代表が22日に行われ、1-0でカタールが勝利した。

グループステージ2連勝で首位突破を決めている開催国カタールが、自力突破を狙うグループ2位の中国を迎えた一戦。

地力で勝るカタールが主導権を握るかと思われたが、先にチャンスを創出したのは中国。7分、リン・リャンミンのスルーパスでボックス左に抜け出したチャン・ユーニンの折り返しを走り込んだウェイ・シーハオが右足で合わせたが、シュートはわずかにゴール左に外れた。

以降はカタールが徐々にボールを保持する時間を増やしていくが、なかなか決定機まで至らず、試合はほぼイーブンな展開のまま進んでいく。

すると再びチャンスを迎えたのは中国。35分、右サイド深くまで侵攻したリュー・ビンビンのクロスのこぼれ球をボックス手前で拾ったウー・シーがミドルシュートで狙うと、ゴール左に逸れたボールをウェイ・シーハオが合わせたが、これは相手GKの好セーブに防がれた。

さらに中国は、前半追加タイム2分にもワン・シャンユエンの右クロスからニアに走り込んだウェイ・シーハオがヘディングシュートを合わせたが、枠の上に外れ、前半はゴールレスで終了した。

前半を枠内シュート0本で終えたカタールは、後半からアル・ガネヒとガベル、GKザカリアを投入する3枚替えを敢行。すると64分、直前のCKでリン・リャンミンと頭同士で接触したGKザカリアがプレー続行不可能となり、GKバルシャムを緊急投入。同時にアル・ハイドスとアフィフも投入し、約30分を残して5枚の交代カードを使い切った。

すると、カタールは直後のセットプレーでスコアを動かす。66分、左CKの場面でキッカーのアフィフがサインプレーの形からボックス外へクロスを供給すると、ペナルティアーク右手前のアル・ハイドスが強烈なボレーシュートを直接ゴール左に突き刺した。

結局、これが決勝点となり、カタールがグループステージ3連勝を飾った。

また、グループA最終節もう一試合のタジキスタン代表vsレバノン代表は、ゴールレスで迎えた後半に両チームが1点ずつを取り合い、試合は最終盤へ。

このまま試合終了かと思われたが、ゼインの退場で数的優位となっていたタジキスタンは92分、パンシャンベの右クロスをハムロクロフがヘディングで流し込み、勝ち越しに成功。

試合はそのまま2-1でタジキスタンが勝利。この結果、タジキスタンが中国をかわし2位でグループステージ突破を決めた。

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