2月15～18日に開催される、2024年のWRC世界ラリー選手権第2戦『ラリー・スウェーデン』のエントリーリストが1月19日付で発表された。昨季2023年のチャンピオンで、今季はフルタイムエントリーを休止しているTOYOTA GAZOO Racing WRT（TGR-WRT）のカッレ・ロバンペラは、このスウェーデンが2024年シーズン最初の参加イベントとなる。
2022年に達成された史上最年少での戴冠から1年後、早くもWRCで連覇を達成した23歳のフィンランド人ドライバーは既報のとおり、2024年のプログラムをパートタイムとすることを選択した。
2年前にスウェーデンで優勝したロバンペラは来月、同地でTGR-WRTの3台目のトヨタGRヤリス・ラリー1のステアリングを握って2024年シーズンをスタートし、チームメイトでフルタイム参戦のエルフィン・エバンス、勝田貴元とともに雪上ステージに繰り出していく。
さらに、有名ファッションブランド『プラダ』の御曹司として知られるイタリアのプライベーター、ロレンツォ・ベルテッリもトヨタGRヤリスでエントリーしており、2023年大会と同様にラリー1マシンをレンタルしてのスポット参戦を予定している。
TGR-WRTのライバルであるヒョンデ・シェル・モービスWRTは、ティエリー・ヌービルとオット・タナクがラインアップの先頭に立ち、それに続いてエサペッカ・ラッピがチーム3台目となるヒョンデi20 Nラリー1をドライブする。
今季のヒョンデの3台目については、ベテランのダニ・ソルドとフィンランド出身のラッピ、トップカテゴリーと韓国のブランドへの復帰直後に開幕戦モンテカルロに参戦するアンドレアス・ミケルセンの計3名がシートをシェアし、イベントごとに交互にドライブすることになっている。
一方、Mスポーツ・フォードは第1戦モンテカルロと同様に、アドリアン・フルモーとグレゴワール・ミュンスターのために、2台のフォード・プーマ・ラリー1でエントリーを行った。
■計7台のGRヤリス・ラリー2が出場へ
ラリー2カーを駆るオリバー・ソルベルグ（シュコダ・ファビアRSラリー2）とサミ・パヤリ（トヨタGRヤリス・ラリー2）は、両名とも開幕戦モンテカルロにも出場するが、同イベントにおいてWRC2にはノミネートされていない。そのため彼らはこの第2戦スウェーデンが2024年最初のポイント獲得対象ラウンドとなる。
ラリー・スウェーデンでは、2022年のWRC2王者エミル・リンドホルムがプライベート参戦のヒョンデi20 Nラリー2でエントリーしているほか、ジュニアWRCチャンピオンのウイリアム・クレイトンはMスポーツ・フォードが供給するフォード・フィエスタ・ラリー2に乗り換えてWRC2に参戦する。
WRC3チャンピオンのローペ・コルホネンも、新型のGRヤリス・ラリー2に乗り換えてWRC2クラスで今季初参戦を果たす。また、エストニアのゲオルグ・リンナマエやフィンランドのミッコ・ヘイッキラなどもGRヤリスを使用する予定となっており、スウェーデンでのGRヤリス・ラリー2のエントリーは計7台に上る。この中にはTGR WRCチャレンジプログラム2期生の山本雄紀と小暮ひかるも含まれている。
そんなラリー・スウェーデンは2024年ジュニアWRC選手権の開幕ラウンドにもなっており、こちらのクラスには記録的な19組ものクルーがその名を連ねた。
■2024年WRC世界ラリー選手権第2戦ラリー・スウェーデン エントリーリスト（RC1クラス／1月19日付）
No. Team Car Driver＆Co-Driver Eligibility
69
トヨタ・ガズー・レーシングWRT
トヨタGRヤリス・ラリー1
カッレ・ロバンペラ
ヨンネ・ハルットゥネン
M
33
トヨタ・ガズー・レーシングWRT
トヨタGRヤリス・ラリー1
エルフィン・エバンス
スコット・マーティン
M
11
ヒョンデ・シェル・モビスWRT
ヒョンデi20 Nラリー1
ティエリー・ヌービル
マルティン・ウィダグ
M
8
ヒョンデ・シェル・モビスWRT
ヒョンデi20 Nラリー1
オット・タナク
マルティン・ヤルヴェオヤ
M
4
ヒョンデ・シェル・モビスWRT
ヒョンデi20 Nラリー1
エサペッカ・ラッピ
ヤンネ・フェルム
M
18
トヨタ・ガズー・レーシングWRT
トヨタGRヤリス・ラリー1
勝田貴元
アーロン・ジョンストン
M
16
Mスポーツ・フォードWRT
フォード・プーマ・ラリー1
アドリアン・フルモー
アレックス・コリア
M
13
Mスポーツ・フォードWRT
フォード・プーマ・ラリー1
グレゴワール・ミュンスター
ルイス・ルッカ
M
37
トヨタ・ガズー・レーシングWRT
トヨタGRヤリス・ラリー1
ロレンツォ・ベルテッリ
シモーネ・スカットリン
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