メキシコで痛ましい出来事…試合後、暴走車両に轢かれたモンテレイサポーターが1名死亡に6名負傷

試合後に痛ましい出来事[写真:Getty Images]

リーガMXのサントス・ラグナvsモンテレイの試合後に、暴走車両に轢かれて7名が死傷する痛ましい事故が発生した。メキシコ『アス』など複数地元メディアが報じている。

今回の事故は21日にメキシコのトレオンで行われたリーガMXクラウスーラ第2節のサントス・ラグナvsモンテレイの試合後に発生。

アウェイのモンテレイが2-0で勝利した試合後のスタジアム近郊の公道で、サントス・ラグナのサポーターと思われる人物が運転していたピックアップトラックによってモンテレイサポーターの一団が轢かれ、50代の女性1名が死亡。さらに、負傷の程度は不明も6名が負傷した。

トラックは右車線を走行中に逆走していたところ、最初に黄色のタクシーに衝突し、その後TSM駐車場からのアクセス4.の外にいたモンテレイサポーターのグループを轢いたという。現時点で事故原因はスピードの出し過ぎだったと考えられている。

この事件後、トレオン市長のロマン・アルベルト・セペダ・ゴンサレス氏は、『Latinus』の取材に対して今回の事故で7名の逮捕者が出たことを報告。ただ、現時点で今回の一件がモンテレイサポーターを直接狙った事件なのか、それとも事故だったのかは捜査中であるとしている。

「これはまさに捜査中の問題であり、現在7名が拘留されており、うち5名が公安局、2名が州警察によるものである。検察庁による捜査が進行中だ」

「(捜査において)我々の判断は正しい。どうやら、我々が知っている不幸な出来事の前に、車両が衝突したようだ。C2のカメラが15台あり、さらにC4のカメラが内側と外側にある。そして市議会も私たち市当局も、この事件を解決するために全面的に協力し、調査費用を支払って真相を解明しようとしている」

SNS上に公開された事故の目撃者の一部証言によると、この事故は何らかの諍いによってモンテレイサポーターが直接狙われた事件との見方も出ている。

その点について問われた同市長は「さまざまな理由で7名の拘留者がおり、最終的にはこの考えは事実に基づいており、捜査はまとめられる可能性があり、その原因と動機は今後州司法長官事務所の一部となる予定だ。一部の(拘留者は)車内にいたが、その他は明らかに乗っていなかった」と、語るにとどまっている。

一方、リーガMXは22日早朝に今回の一件に関して以下の声明を発表した。

「今夜、トレオン市の州当局は、TSM複合施設周辺の公道で発生した不幸な出来事を私たちに報告しました。サントス理事会は州当局、ラヤドス理事会、MXリーグと直接連絡を取り、事実を明らかにし責任を明らかにするために収集されたすべてのリソースと情報を利用できるようにしてきました」

「今のところ、加害者とされる人物は逮捕され、地方当局の処分下に置かれており、我々は当局が速やかに捜査を継続すると信じています」

「リーガMX、クラブ・サントス、クラブ・モンテレイの両方において、私たちは亡くなった方のご遺族に哀悼の意を表するとともに、他の犠牲者への支援と連帯の意を表します。私たちはこの残念な状況の推移に引き続き注意を払っていきます」

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