吉本新喜劇にオリックス3選手登場 間寛平伝授のギャグ披露 28日夜、BSで放送

 ギャグを伝授される(左から)小木田敦也選手、阿部翔太選手、安達了一選手=大阪市中央区難波千日前、なんばグランド花月(吉本興業提供)

 プロ野球のパ・リーグを3連覇したオリックスバファローズの選手3人が、吉本新喜劇に登場した。笑いの殿堂「なんばグランド花月」の大舞台にユニホーム姿で乗り込み、間寛平から伝授されたギャグを堂々と披露。ホームラン級の大爆笑を沸き起こした。

 14日夜にあった公演は、ユニホームを着て応援タオルを掲げる観客が客席を埋め、オリ姫と呼ばれる女性ファンも目立った。幕が上がり、今別府直之のギャグが飛び出るも、寛平が「今日のお客さんは重い」と思うほど客席は緊張モード。おじいちゃん役にふんした寛平、辻本茂雄、平山昌雄が名前を呼び合うボケをしつこく続けると、観客に笑いのスイッチが入った。

 寛平の知り合いという設定で、安達了一、阿部翔太、小木田敦也の3選手が登場すると客席から黄色い歓声が飛んだ。3人は寛平から伝授された「いくつになっても甘えん坊」「かい~の」といったギャグを恥ずかしがりながら熱演。阿部は自身のキャッチフレーズ「ガッツしか勝たん」とポーズを決めたが、寛平は「早口で分からんわ」と笑いを誘った。安達は「将来、監督になりたい?」と問われると、「全然考えていません」と苦笑いし「4連覇と日本一を目指します」と宣言した。

 公演には滋賀県出身の歌手西川貴教もゲスト出演。BS放送の番組内で演じる知事役にふんし、舞台でもスーツ姿で筋肉を自慢するなど、マイペースで団員を振り回していた。

 大阪出身の阿部は終演後、「幼い頃から毎週末見ていた新喜劇なので、一緒にできてうれしい」。寛平は福岡ソフトバンクホークスのファンだが「思わずファンになってまいそう。若さがあって素晴らしかった」と満足げだった。

 28日午後7時から、BS松竹東急、BSJapanext、BSよしもとで同時放送される。(津田和納)

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