カナダ、大学生ビザを35%減 24年、住宅逼迫で制限

 【ニューヨーク共同】カナダのミラー移民・難民・市民権相は22日、同国の大学に留学するための学生ビザ(査証)について、今年の新規発行数を昨年比35%減となる約36万4千に制限すると発表した。カナダでは移民流入により住宅の需給が逼迫し、移住目的に留学プログラムが悪用されているとして不満の声が高まっていた。

 ミラー氏は一部の教育機関で留学生にきちんとした教育を受けさせていないと指摘。「受け入れられない」と述べた。制限対象は大学の学部生のみ。2025年も制限する方針。

 カナダは日本からも人気の留学先。AP通信によると、国内の外国人留学生は約100万人で、10年前の3倍以上という。

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