BAR経営&地方公務員の異色お笑いコンビ「骨付きバナナ」 おもしろ荘で思い知った現実 3月から東京進出

4月でデビュー5年目を迎える若手お笑いコンビ「骨付きバナナ」がこのほど、よろず~ニュースのインタビューに応じた。BARを経営する「うえし」と地方公務員の肩書を持つ「こうだい」の若手2人は、仕事を辞めて3月から大阪を離れて東京へ進出する。大みそか深夜に日本テレビ系で放映された「ぐるナイおもしろ荘 今年も若手にチャンスを!!誰か売れてスペシャル」の出演で注目を集めた2人が、憧れの芸人、今後の目標などを語った。

骨付きバナナ・うえし(左)とこうだい(提供・松竹芸能)

1139組の芸人から選ばれた若手12組の1組として「おもしろ荘」に出演。披露した音楽ネタ「ブンバボン」はコンビの自信作で、勝負ネタだった。

うえし「1年目に初めて作ったコントで、体に染みついているネタ。僕の中ではめっちゃいいネタなので、キングオブコントの決勝か、露出度の高い番組で披露しようと思っていてました。もちろん、おもしろ荘は第1候補でした」

ただ、全国放送で気負いもあったのか、思うようにできなかった。ナインティナインらとのやりとりも、チグハグになってしまった。

こうだい「正直、僕はうまく立ち回れなくて。放送は編集でいい感じにしてくれたんですけど…。もうちょっと頑張りたかったと」

うえし「一緒ですね。ネタはまあ良かったんですけど、その後のトークでいろいろ聞かれると思って(聞かれるのを)待っちゃって。なんかうまくいっていないって、焦って何もできなくて…。一歩踏み出して、自分から何かできたら良かったなと思ったんですけど」

BARを経営する骨付きバナナ・うえし(提供・松竹芸能)

その反省が、以前から考えていた東京進出の決意をより一層固めさせた。

こうだい「そのときにも思ったんです。東京で番組に出ていかないと、こういう場でうまくいかないと、すごく感じました」

うえし「やっぱり場数が…。東京の芸人さんはいろいろ番組に出たりとか、先輩から教えられたり、テレビについてのノウハウを知っている方が多くて」

うえしが憧れる芸人のひとりが、フットボールワーの後藤輝基だ。

うえし「自分のやりたいことの一番上の完成形にいる人な気がしますね。僕は基本的にツッコミをやるんですけど、ボケたがりのツッコミみたいな感じなので。後藤さんはMCもできるし、ゲストで呼ばれたときも、めっちゃ結果を出すしで。厳しい雰囲気でも、絶対に笑いを作り出す人なんで、マルチプレーヤー感がすごいですね」

こうだいは、ロバートの秋山竜次と、吉本新喜劇の元座長でタレントの小籔千豊を挙げた。

こうだい「秋山さんと小籔さんは尊敬していますね。秋山さんは自分の面白いと思うことだけをやっているみたいなスタイルが好きで、かっこいい。小籔さんはMCされた番組で、ひな壇のゲストがポロッと言ったことを、めちゃくちゃ広げて爆笑を取って。全部拾っていく感じがすごいなあと。みんなを面白くさせる天才だなと」

地方公務員として勤務する骨付きバナナ・こうだい

これからの目標には賞レースでの活躍を掲げた。

うえし「全部の賞レースで決勝に行きたいですね。優勝は別にしなくても、自分の方が面白かったと思えればいいので。決勝で爆笑が取れたら、それでうれしいですね。だから、M-1、キングオブコント、R-1で決勝に行きたいですね。本当に」

こうだい「僕も賞レースですごく勝ちたいので、相方は決勝行けたらいいって言ってますけど、優勝したいですね。いや、優勝します!」

◆骨付きバナナ 和歌山県出身のうえし(30)とこうだい(28)が松竹タレントスクール大阪校で出会い、2019年11月に結成、2020年4月にデビュー。舞台、テレビなどで活動中。3月から東京進出を発表。

舞台に立つ骨付きバナナ・うえし(左)とこうだい(提供・松竹芸能)

(よろず~ニュース・中江 寿)

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