伝説的な米ロックバンド 新しい音楽の発見にTikTok使う人はダメ!?「検索履歴を消して新しいものを」

米ロックバンドのグリーン・デイは、新しい音楽を発見するためにTikTokを使う人々を好まないことを明かした。バンドメンバーのビリー・ジョー・アームストロング、トレ・クール、マイク・ダーントは、SNSユーザーが新しいお勧めのアーティストを過去の履歴に頼るのは「怠慢」だと感じており、幅広い領域に目を向ける機会を逃していると考えているという。

マイクはザ・サン紙に語った。「ソーシャルメディアは子どもたちにとって素晴らしいものだが、アルゴリズムを通じて音楽を見つけるのなら、それはただの怠慢だ」「自然に新しいものを見つけたいんだよ。検索履歴を消して、新しいものを見つけるようにと言いたい」

ビリー・ジョーは、「TikTokで『ブレイン・シチュー』が急に人気になって、たくさんのヒップホップ・キッズがそれに合わせて踊っていると言われた。それはクールだ」「でも、僕はSNSを使う忍耐力がない。『うーん』って感じ。他の人たちにとってはクールかもしれないけど、俺たちは古い人間なんだ」

そのようなアルゴリズムが、ネット上での誤情報の増加に拍車をかけていると心配しているとして、「TikTokで自分をアスペルガーだと診断する人もいる。俺は馬鹿げていると思う」と続けた。

しばしば政治的な歌詞を歌う同バンドだが、ビリーはソーシャルメディアで自分の意見を発信することには興味がないそうで、「俺の意見はいつも曲の中にある。政治についてツイートしたり、インスタグラムにアップしたりするのは好きじゃないんだ。議論したり自分の意見のみに味方するだけの人たちに貢献することになるから。だから自分の歌の中で書いている」

「大晦日に『アメリカン・イディオット』を(『ディック・クラークス・ニューイヤーズ・ロッキン・イヴ』で)演奏したんだけど、『redneck agenda』という歌詞を『MAGA(トランプ元大統領の選挙スローガン、トランプ氏の支持者を示す言葉としても使われる)agenda』に変えたんだ」「翌朝起きたら、みんなが『ビリーの言ったこと、信じられないよ』とか『良いこと言った』とか何とか言ってて、クレイジーだった」「それでフォックス・ニュースで放送されて、イーロン・マスクやトム・モレロがそのことについていろいろ言ってたのさ」と続けた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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