ムロツヨシvsムロツヨシ 冷酷無比の兄とグレた坊主の弟の二役を演じる 「身代わり忠臣蔵」本編映像

2024年2月9日より劇場公開される、ムロツヨシが主人公の吉良孝証(きらたかあき)と兄の吉良上野介(きらこうずけのすけ)の二役を演じる映画「身代わり忠臣蔵」から、本編映像の一部が公開された。

公開された映像は、嫌われ者の殿・吉良上野介と弟の孝証が登場するシーン。ともにムロツヨシが演じている。兄から家を追い出されてしまい、路頭に迷う金のない”なまぐさ坊主”となってしまった弟が戻ってくる。兄弟の再会にしては穏やかではなく、池の鯉に餌をやりながら、「あのムダ飯食いめ…」と弟への嫌悪感を丸出しにする上野介。次の瞬間、岩陰からその餌に食らいつく孝証が現れ、とことん兄をあおる。ムロが、冷酷無比の兄とグレて”物乞いおじさん”と化してしまった弟を見事に演じ分けている。

印象的だった場面として本シーンを挙げているムロ。「楽しく演じました。思った以上に面白くなったので見応えがあるシーンかなと思います」と振り返り、「吉良上野介は悪い人間というのがどこまでだったのか、加減が難しくて監督と話し合った」と役作りも試行錯誤して挑んだことを明かしている。

「身代わり忠臣蔵」は、「忠臣蔵」をベースに“身代わり”というアイデアを加えた作品。江戸城内で吉良上野介が城内で斬りつけられる事件が発生する。理由は、陰湿ないじめを受けていた赤穂藩藩主の堪忍袋の緒が切れたためだった。斬った赤穂藩主は切腹を命じられるが、実は斬られて逃げた吉良も瀕死の状態だった。逃げて死んだとなれば武士の恥で、お家取りつぶしの危機となり、両家とも大ピンチに陥る。そこで吉良家の家臣から出てきたのは、殿にそっくりな弟・孝証を身代わりにして、幕府をだまし抜くという案だった。

主人公の吉良孝証とその兄・吉良上野介を演じるのはムロツヨシ。2役に挑むのは初となる。真逆な性格の兄弟を、時に威圧的に、時に明るく熱く演じる。また、プライベートでもムロツヨシと親交が深く、映画としては20年ぶりの共演となる永山瑛太が、相手役の大石内蔵助を務める。「超高速!参勤交代」「引っ越し大名!」を生み出した、時代劇ヒットメーカーの土橋章宏が原作・脚本を務めている。監督は、「総理の夫」などの河合勇人。

【作品情報】
身代わり忠臣蔵
2024年2月9日 全国ロードショー
配給:東映
(C)2024「身代わり忠臣蔵」製作委員会

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