日本代表とアジアカップで対戦するインドネシアDFアマトは、王家の地を引くスペインからの帰化選手!最強プレミアリーグで52試合出場

日本代表が24日にアジアカップのグループステージ第3節で戦うインドネシア。

韓国人のシン・テヨン監督が指揮するインドネシア代表メンバーのうち7人ほどがいわゆる帰化選手だ。そのなかで、最も有名なのは、4番のDFジョルディ・アマトだろう。

彼は1992年生まれの31歳。スペイン生まれで、U-21スペイン代表でのプレー経験もある。エスパニョールでデビューするとラ・リーガで123試合、スウォンジーではプレミアリーグ52試合に出場している。

185cmとセンターバックとしては大柄ではないが、足元に自信があり、ボールを奪ってから持ち上がるプレイを好んでいた。また、若い頃から冷静さとリーダーシップ、安定感を兼備。

エスパニョールで彼をデビューさせたマウリツィオ・ポチェッティーノ監督も「素晴らしい個性と性格を持った選手であり、この先には偉大な未来が待っていると思う」と期待を寄せていたほど。

また、ラージョ時代の2013年には50メートルの超ロングシュートを決めたことも話題になった。

その後、オイペンを最後に欧州を去ると、2022年からはマレーシアのジョホール・ダルル・タクジムでプレー。そして、2022年11月にインドネシア国籍を取得した。

『Marca』によれば、アマトは祖母がインドネシア出身だそう。

「僕はスペインの全ユースレベルで代表だったけれど、祖母の影響でインドネシア国籍を取得する可能性についてはずっと知っていた。

(マレーシア移籍)当初は批判も多かったけれど、とても自分に合っていたし、この国の風土に適応するのに役立ったよ。インドネシアとマレーシアは大きなライバルだからね!(笑)」

「(祖母は)100%インドネシア人であり、僕が国籍を申請できた理由でもある。

(祖母は北スラウェシ州シアウの王女で、曽祖父に当たる人物は王だったそうで)子供の頃、祖母からは僕がインドネシアのある地域の皇太子だとよく聞かされたよ」

そのアマトはインドネシア代表でキャプテンマークを巻いた際には「とても名誉な瞬間だった。アームバンドを巻くことができたことにとても感謝しているし、光栄に思う。人生の中でとても誇らしい瞬間だった。このチームのキャプテンになれてとても幸せ」と感激していたとか。

同じエスパニョール出身で2010年FIFAワールドカップ優勝メンバーである元スペイン代表DFジョアン・カプデビラは「彼とは面識はないが、欧州での経験は豊富だし、インドネシア代表に経験と付加価値を与えてくれると確信している。(エスパニョール)育ちのアマトがプレーしているのは素晴らしいこと」と讃えていたそう。

ただ、アマトはアジアカップ前から肩に問題を抱えていたほか、19日のベトナム戦では負傷交代。鼻付近に軽度の骨折を負ってしまった。本人は「鼻の周辺に軽度の骨折がある。回復には2日間の安静で十分だし、顔面を保護するマスクでプレーしたい。痛くて不快だけど、数日で炎症が治まることを願う」と意気込んでいるが、コンディションは万全ではないかもしれない。

日本代表、アジアカップ初戦で評価を下げた4名

なお、インドネシア代表で6番をつけるDFサンディ・ウォルシュ(ベルギー1部メヘレン所属)もアマトと同じ時期に帰化したが、2人の国籍習得はシン・テヨン監督の要請を受けたものだったという。

AFCアジアカップカタール2023
グループステージ第3戦
日本代表 vs インドネシア代表
日時:1月24日(水)20時30分キックオフ
ゲスト:小野伸二
解説:槙野智章
現地リポート:佐藤寿人
実況:野村明弘
配信:DAZNにて独占ライブ配信

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