学校での健康診断「原則着衣で」 文科省通知、児童生徒に配慮

合同庁舎に掲げられた文科省の看板=2017年、東京・霞が関

 文部科学省は23日までに、学校での健康診断を巡り、児童生徒のプライバシーや心情に配慮した環境整備に関する通知を各都道府県教育委員会などに出した。正確な検査や診察に支障のない範囲で原則、体操服や下着を着用することとした。

 一方で、医師が必要に応じて着衣をめくり触診するケースがあることを、事前に保護者らに説明するよう求めた。具体例として、脊柱や胸郭などの検査を挙げた。

 他に診察時の取り組みとして(1)男女別とする(2)身体が周囲から見えないスペースを用意する(3)女子に立ち会う教職員は女性とする(4)他の児童生徒らに結果が知られないような対応―も求めた。

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