被災地で防犯カメラの運用開始 警察保有、避難所や住人不在地域

避難所となっている石川県珠洲市立蛸島小学校で運用を開始した防犯カメラ(右上)=23日午後

 警察庁は23日、能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県珠洲市など県内3市4町で、警察が保有する防犯カメラ計50台の運用を開始したと明らかにした。避難所や、住民避難による空き家が多い地域を中心に設置。県内では地震発生から21日夕までに、空き巣などの犯罪が29件確認されており、震災に便乗した犯罪を抑止する狙い。

 約160人の避難者が身を寄せる珠洲市の市立蛸島小では、正面玄関を撮影する防犯カメラ1台が設置された。河元智志校長は「子どもたちの登校も始まった。みんなの安心安全につながる」と喜んでいた。

 警察庁によると、カメラは県警や各地の警察のものを活用した。

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