島津、分析技術活用でビール開発 香り強調、成分数値化で味も安定

島津製作所と二軒茶屋餅角屋本店が共同開発したクラフトビール「香調」

 島津製作所と二軒茶屋餅角屋本店(三重県伊勢市)は23日、共同開発したビールを千本限定で発売した。主力製品である分析装置を活用し、酵母が生み出す香りを強調する醸造工程を確立。風味の成分を数値化することで、職人の経験に頼っていた部分を補強し、量産化しても味が安定した。

 二軒茶屋餅角屋本店が展開するビールブランド「ISEKADO」の通販サイトで商品名「香調」として販売している。330ミリリットルの瓶入りで、価格は660円。ボケの実から採取した天然の酵母を使用し、独特のスパイシーな香りを楽しめる。アルコール度数は6%で、すっきりとした飲み口に仕上げた。

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