自民党・堀井参議院議員 キックバック計876万円 収支報告書に記載せず

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、県選出の堀井巌参議院議員が会見しパーティー券の販売ノルマを超えた収入として受け取った現金876万円を、収支報告書に記載していなかったと明らかにしました。

堀井巌 参議院議員

「清和政策研究会による政治資金の不適切な取り扱いにより、政治不信を招いておりますことに改めて心よりおわびを申し上げたいと存じます」

自民党奈良県連会長代行で奈良県選出の堀井参議院議員は、自身が所属する安倍派・清和政策研究会の政治資金パーティーで、パーティー券の販売ノルマを超えた収入を、キックバックとして受け取っていたと明らかにしました。

キックバックは令和4年までの5年間であわせて876万円で、これ以前のものも含めると1000万円にのぼるといいます。

政治団体は収支報告書の提出が政治資金規正法で義務付けられていますが、堀井議員はキックバックを受けた分は収入として記載していませんでした。堀井議員は報道陣に対し、受け取った現金は事務所の公設秘書が1人で全額金庫で保管していて、使用していなかったと説明しました。

秘書からの相談はなかったのかと問われると…。

「そのお金について(秘書から)私に話はありませんでした。」

Q.キックバックの事実もご存知なかった?

「そういうものは公になっていなかったので、私はわかりませんでした」

堀井議員は今後、自身が代表を務める政治団体「自由民主党奈良県参議院選挙区第一支部」の収支報告書の訂正作業を進めるとしています。

なお、堀井議員は自民党奈良県連の会長代行や参議院議員は辞職せず、続ける意向を示しました。

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