NTT労組、ベア5%要求へ 前年の2.5倍、業績好調

NTT本社が入るビル=2021年、東京・大手町

 NTT労働組合が2024年春闘で、基本給を底上げするベースアップ(ベア)相当として、正社員の月例賃金の5%改善を要求する方針を固めたことが23日、関係者への取材で分かった。前年要求の2%の2.5倍に達する。物価高に加え、好調な業績を踏まえて判断した。

 NTTは国内最大の通信事業者で、NTT労組にはグループ企業も含めて約14万人が加入している。NTTで大幅なベアが実現すれば、産業界の賃上げムードに弾みがつきそうだ。要求方針は2月中旬の中央委員会で正式決定し、3月中の妥結に向け交渉を進める。

 NTTは24年3月期連結純利益を過去最高の1兆2550億円と見込んでいる。

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