アニメ『薬屋のひとりごと』15話 謎の武官・羅漢がついに猫猫と接触!「怪しさが満点」

アニメ『薬屋のひとりごと』の第15話『鱠(なます)』が1月20日に放送された。倉庫のボヤ騒ぎで拾った煙管(きせる)が気になる猫猫(マオマオ)。そんな折、高順(ガオシュン)から「フグを食べて昏睡(こんすい)状態になった官僚がいる」と相談されるが、料理にはフグが使われていなかったらしい。猫猫は無愛想な若い武官の馬閃(バセン)と共に真実を確かめるために官僚の家へ行く。

(以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)

■フグがないのにフグ毒?謎の食中毒事件の真相とは?

軍部の倉庫炎上事故を解決した猫猫。武官たちの間では「壬氏(ジンシ)の部屋付きの下女が解決したらしい」と、猫猫のことも少しうわさになり始めていた。猫猫のうわさ話をする武官たちの話を、ベンチに横になりながら盗み聞く一人の男がいた。羅漢(ラカン)である。羅漢は武官たちに「その話、詳しく教えてくれないか?」と尋ねるのだった。

一方その頃、猫猫は壬氏の部下、高順からある事件の調査を依頼される。高順は10年前、ある商家がフグのなますにあたって食中毒になった事件の資料を猫猫に渡す。それと似た事件が最近発生したという高順。

10年前と似た食中毒事件が…

事件の内容は、ある官僚がフグのなますを食べて、食中毒になり、昏睡状態になった。しかし、料理人はフグは料理に使っていないと言い張っているというのだ。毒には目がない猫猫は興味津々で早速調査に乗り出す。翌日、高順の話から、なますには海藻が使われていたと知った猫猫は、何かを思いついたかのようにニヤリと笑い、武官の馬閃とともに官僚の家を訪れた。猫猫が台所を調査していると、突然1人の男が怒鳴り込んできた。彼は昏睡した役人の弟で、兄に代わり屋敷を管理しているという。猫猫は役人の好物だったという海藻の塩漬けをこそっと持ち帰り、現場を後にした。

海藻の説明をする猫猫

■過去の因縁も?謎の男・羅漢がついに猫猫に接近!

謎が解けた猫猫は、壬氏・馬閃・高順の前で例の海藻を置き、説明を始める。「この海藻については、普段使っている海藻と同じ種類で、毒のはずがない」という高順に、「同じ海藻なら毒がない、というわけじゃないんですよ」と猫猫。

実は、この海藻には毒があり、食べる際には石灰に漬ける必要がある。しかし、今回役人の家に取り寄せられた海藻は、この海藻を食べる習慣のない南方からの輸入品。誰かが、交易商人に頼んで、わざわざ塩漬けにさせて輸入したものだ。食べる習慣がない、ということは毒の抜き方も知らない、ということになる。ハッとする3人。この食中毒事件は、故意に仕組まれたものだったのだ。犯人は、猫猫の調査中に怒鳴り込んできた役人の弟。長男である兄を邪魔に思った上での犯行だった。

武官の馬閃と猫猫

こうして、事件を解決した猫猫だったが、何やら新しい事件の影も迫っていた。このところ、軍部のある人間と馬が合わずに困っているという壬氏。その人間とは、家柄はよいのに、四十を過ぎて妻帯もせず、興味のあるものといえばもっぱら、碁と将棋と噂話という、有名な変人だという。壬氏の話を聞いた猫猫はどうやら、心当たりがあったようで「よし、忘れよう。思い出してもろくなことにならない」とつぶやく。

そして、ある日、壬氏の執務室にその男がやってきた。無精ひげに片眼鏡の男、羅漢だった。羅漢が壬氏に執着する理由は、どうやら壬氏が緑青館に縁のある猫猫を下女にしたことにあるらしい。「そう言えば、緑青館に昔なじみがいましてね」と話し出す羅漢。その妓女は「芸は売れど身は売らず、それどころか、客を客とも思わない」という変わった女だったが、かなり人気だったようで、彼の他にも物好きな金持ちが2人、競い合うよう身請けの値を吊り上げていたという。

とても手が出せなかった羅漢は“汚い手”を使い、希少価値を下げたと語る。その“汚い手”がなんなのか教えないまま、羅漢は壬氏にある依頼を持ち出した。「そちらに、最近入った下女というのがなかなか面白いようで、妙に謎解きが得意なようですな」と羅漢。ある宮廷御用達の彫金細工師がのこした秘伝の技術の解読を猫猫に依頼したいという。壬氏は葛藤しながら「とりあえず、話だけでもきかせてもらえないでしょうか」と答えるのだった。

SNS上では「羅漢はちょっと怖いね…。妓女の価値を下げる方法…怖すぎる!」「羅漢の怪しさが満点」「羅漢悪そうな顔してるな」と、いかにも怪しい羅漢の登場に不気味な予感を感じ取っていた。

『薬屋のひとりごと』次話は、1月27日(土)よる24時55分、日本テレビ系にて放送予定。

©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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