見上愛が明かす「春になったら」で親友を演じる奈緒、深澤辰哉との関係性。「一緒にいて居心地がいい」

奈緒木梨憲武がダブル主演を務める、フジテレビ系連続ドラマ「春になったら」(月曜午後10:00=関西テレビ制作)。Snow Man深澤辰哉と共に、主人公・椎名瞳(奈緒)の大学時代からの友人役を演じている見上愛が、大阪・関西テレビ本社で開かれた取材会に出席し、作品の見どころや撮影の裏話などを語った。

「春になったら」は、3カ月後に結婚する娘・瞳と、3カ月後にこの世を去る父・雅彦(木梨)が「結婚までにやりたいことリスト」と「死ぬまでにやりたいことリスト」を実現していく日々を描いた、笑って泣けるハートフル・ホームドラマ。連続テレビ小説「まんぷく」や大河ドラマ「龍馬伝」(ともにNHK総合ほか)など、数々のヒット作を世に送り出した福田靖氏によるオリジナル脚本で、福田が得意とするシリアスとコミカルが同居した世界観の中で、笑いと感動に満ちた物語を立体的に映し出していく。

瞳の親友・大里美奈子に扮(ふん)する見上。瞳と美奈子、そして岸圭吾(深澤)の3人は、大学時代から続くかけがえのない仲間だ。岸は瞳に、美奈子は岸に片思いをしているが、それぞれの恋心を隠し、友人としての関係を続けてきた。美奈子と岸の存在は、椎名親子の物語に大きく関係していく。とても重要な役どころだ。

そんな美奈子について、見上は「常に瞳の味方でいてあげようという友達思いなところもありながら、友達である岸くんのことが好き。かなり複雑な片思いで、同じ経験がある人にもない人にも、『人を好きになるって幸せでもあるけど切ないよな~』と思ってもらえるキャラクターかなと思います」と説明。「岸くんの気持ちにも気付いているから気遣いが空回りしちゃったり、器用に振る舞おうとするんだけど不器用になってしまうところがいとおしい」と明かしつつ、「でも、悲劇のヒロインにはしたくない。つらい役回りではあるけれど、それを周りには感じさせないように、必死に頑張っている姿を表現できたらいいなと思っています」と、役に向き合う胸中を語る。

また、3人の関係性は「本当に大学時代から友達だったんじゃないかなと思うくらい、一緒にいて居心地がいい」と感じているそうで、長く友情を育んできたムードを表現するため、あえて美奈子のキャラクターをつくり込まず、「とりあえず現場に飛び込んだ」という見上。

奈緒と深澤に対しては「優しくて温かかったので、すっと溶け込めました。全くお芝居をしていないようなナチュラルな雰囲気に乗っかっちゃえと(笑)。お二人の肩を貸してもらうことで、自然に3人の関係性を演じられているかなと思います」と信頼感をにじませる。

ドラマの内容に沿って「“今、やりたいことリスト”を作るとしたら?」と聞かれると、「油絵を始めたんですけど、秋から冬にかけて描き始めたので、描いているものが“枯れ木”ばかり(笑)。春になったら、ぜひ桜を描きに行きたいです」と笑顔を見せる。

そして、最後にあらためて作品の魅力に触れ、「“前向きに生きること”を考えさせられる作品です。第1話を見てくださった方は、きっとすごく笑って、すごく泣きながら楽しんでいただいたと思うんですけど、第2話以降も毎回とても笑って泣かされるお話が続きます。セリフの細かいやりとりや、ドラマ全体に流れている雰囲気そのものが魅力的なので、楽しみながら一緒に3カ月間を歩んでもらえたらうれしいなと思います」とアピールした。

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