浜松城にほど近いエリアの住宅の庭に突如、「大きな穴」が出現しました。住宅に住む人はお宝が眠っているかも、と期待を膨らませていましたが、いったい、この穴の正体は何なんでしょうか。
【写真を見る】まさかの徳川埋蔵金!?庭にできた穴の中を覗いてみると…
<所有者の男性>
「これ見てください!」
<野田栞里記者>
「え!なんだこれ!穴だ…」
地面にぽっかり開いた大きな穴。ここは、浜松市中央区にある住宅の庭です。
<所有者の男性>
「12月くらいに小さな穴だった。踏んだらボコッと穴が開いた」
記者が恐る恐る下まで降りてみると。
<野田栞里記者>
「結構深いですね、まだ奥続いてますね」
4メートルほどの細長い通路のような空間が奥に伸びていました。これ以上進むのは危険と判断し、スタッフが小型カメラを突っ込んでみると、突き当たりには穴を塞ぐように石が積んでありました。
<野田栞里記者>
「人の手が加わってる穴ってことですよね」
どうやら、積まれた石の向こう側にもまだ空間が広がっているようです。
<所有者の男性>
「すごいことになってますね。これは先も見てみたいですよね」
実はこちらの家は、かつて徳川家康が住んでいた浜松城まで直線距離で300mほど。図書館で江戸時代後期の浜松城周辺を描いた地図を確認してみると。
<野田栞里記者>
「浜松城があって、男性の家はこの三角のエリア、『番所』の裏辺りになりますね」
男性の家はかつて、武家屋敷が並んでいたエリアに建っていることがわかりました。
<所有者の男性>
「1%の確率で『お宝』があるかなという」
もし、庭の地下に江戸時代のお宝が隠されていたら、それがまさかの徳川埋蔵金だったら…男性の夢は膨らみます。
この穴については、浜松市が4回にわたる現地確認を実施。気になる市の見解は…
<浜松市市民生活課 大城秀寛課長>
Q現時点で穴は何だと?
「現場を見た限りでは、防空壕の可能性が高いかなと」
男性の自宅周辺では最近まで防空壕が残っていて、2023年、埋め立てられたそうです。今回の穴も防空壕に関連するものではないかと見られているのです。
<浜松市市民生活課 大城秀寛課長>
Q徳川関連ではない?
「いまのところ、何とも言えないですね」
浜松市は、さらに穴の調査を進め、防空壕だと確定した時点で埋め立て作業に着手する方針だと説明しています。