亡きチャーチル首相の入れ歯、オークションに出品 戦時下の名スピーチにも一助 落札予想は150万円

第2次世界大戦中に英国の首相を務めた故ウィンストン・チャーチル氏の入れ歯が、オークションに出品されることが分かった。生前は歯の問題に悩んでおり、20代の頃に何本かの歯を失っていた。

そして戦時下の有名なスピーチでも一助となった入れ歯が今回オークションに登場。落札予想価格8000ポンド(約150万円)となっている。

英チェルトナムのザ・コッツウォルド・オークション・カンパニーは説明した。「3、4セット同じ入れ歯がチャーチルのために作られ、その内の一つが一緒に埋葬されたと考えられています」「この入れ歯はチャーチルが65歳の時、第2次世界大戦の始め頃に作られたものです」

首相の歯科医だったウィルフレッド・フィッシュがデザインし、技術士のデレク・カドリップが制作、金の台に付けられた上部のセットとなっている。「舌足らずの発音を保つために、この台は緩いフィット感で作られたとされています。チャーチルは1940年にこのセットを装着、有名な『我々は海岸で戦う』のスピーチを庶民院でした時のものということです」

同社のオークション史上、最も珍しいアイテムの一つだというチャーチルの入れ歯は、2月6日に登場。他にも第2次世界大戦の最後にチャーチルが使ったマイクや英空軍将校100人以上の名前が記されたサイン帳「バトル・オブ・ブリテン・ブック・オブ・ヒーローズ」などが出品される。

ちなみにチャーチルの入れ歯は2010年にも別のセットがオークションに出品され、1万5200ポンド(約290万円)で落札されていた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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