近年話題となったテクニックやルアーを達人たちが一挙指南! マスターしきれてなかった人、知ってたけどどうやるのかわからなかった人、そもそも知らなかった人…etc。とりあえず、ココに載ってるテクは覚えておいて損はなし! まんべんなくマスターするもよし、ひとつだけ極めるのもよし! いいテクとの出会いがありますように。
●文:ルアマガプラス編集部
― Profile
城ノ上 巧(じょうのうえ・たくみ)
1974年千葉県出身。二十歳を過ぎてバス釣りを覚え、NBCチャプター南千葉では初年度で年間チャンプに。現在は「ロクマル」だけを念頭においた世界線を開拓、2018年以降に亀山湖で7本の60cmオーバーを手にしている。
ギルチャット&ジョイントフカベイト×城ノ上 巧
45cmクラスが反応したらNG!? ロクマルハンターが偏愛する”食わせ”の双璧
― 釣るためのハードルは低いが、アプローチは超繊細
ここに取り上げたふたつのアイテムは、すでに全国区で評価が定まっている。それでもいまだに釣れ続ける理由はどこにあるのか。
「強いアピールで反応させるルアーじゃないから。ボリュームはあるけれど、ビッグベイトのようにバスに学習されやすいタイプではない。いいワームってずっと釣れ続けるでしょ? それと同じ感覚です」
どちらもタダ巻きでOK、アベレージサイズも普通に食ってくるルアーだという。それなのに城ノ上さんがビッグサイズを連発できるのは、「ロクマルをねらうためのアプローチに徹している」からだろう。以前に亀山湖で行なった取材中も、オーバーハングの下に潜り込んで理想のトレースコースをひとつひとつなめていく様子が印象的だった。
「ピンスポットを想定して、そこを的確に通してビッグフィッシュに口を使わせるのが僕の基本的なギルチャットの役割。ただ、普通のサーチベイトとして使ってもバイトが多いルアーでもあるんです」
ジョイントフカベイトも、城ノ上さん的には「食わせのトップ」という位置づけ。季節を問わず、バスが表層に浮いていると感じたら投入するルアーだ。
過去の動画取材でロクマルを仕留めた際、水面から突き出した崩落にアプローチしたときは「バスがどのポジションにいて、どちらを向いているか」まで脳内に描きながらアプローチしたという。
「バスが気づかないところに着水させて、真横もしくは斜めうしろから、突然現れたように引くのが基本。ただし身体の上にルアーやラインを通さないように注意してください」
真夏のギルチャット祭
今年8月の亀山湖でギルチャットに食ってきた52cm。ほかにも50cm、および45〜48cmを3本と驚異的な釣れっぷりだったが、あくまでロクマルだけをねらっているので笑顔はナシ。
シーズン早見表
季節不問で投げ続ける
ギルチャットは通年ボートに積む。ジョイントフカベイトも「表層にいると思えば冬でも投げます」
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