全国高校剣道選抜大会県予選 女子 大黒柱を軸に勝ち上がった明豊が4連覇 【大分県】

第21回全国高校剣道選抜大会大分県予選 団体女子

1月21日 レゾナック武道スポーツセンター武道場

決勝リーグ

明豊5-0柳ケ浦

明豊2-0杵築

明豊2-1佐伯鶴城

剣道の全国高校選抜大会県予選の女子団体は、明豊の優勝で幕を閉じた。4年連続4回目の頂点に立ったが、決して簡単な戦いではなかった。決勝リーグの最後の試合は2勝同士の対戦となった。昨年の全国高校選抜で3位となった佐伯鶴城との頂上決戦は見応えがあった。1-1の場面でキャプテンの東瑚子(2年)が竹刀を握った。相手大将は県高校新人大会の団体戦でも優勝を懸けて戦った。「守りに入らずに勝負を仕掛けた」(東)と得意の形に徹し、面で1本勝ちした。

少数精鋭の明豊は登録メンバー7人中5人が1年生で、経験の少ないチームにおいて大黒柱の東に頼る部分は大きい。岩本貴光監督は「若いチームだが、全国でトップを狙える東がいるのは強み。前の4人がしのいで東につなげば勝ちパターンになる」と絶大な信頼を寄せる。

絶対的エースの東瑚子

チーム事情を知った上で東は「たとえ1本差で負けていても私が勝てば、代表戦に持ち込める。常にプレッシャーはあるが目の前の相手を倒すだけ」と勝つことに集中する。東の負担を少しでも減らそうと、先鋒から副将までの4人は、対戦相手に応じて攻守のメリハリをつけ、狙いどころでしっかりポイントを取り、リードを保って東にバトンを渡すことに徹した。

全国高校選抜でも、必勝パターンを変えるつもりはない。「絶対的なポイントゲッターがいることで、その他のメンバーはミスをせず、相手にポイントを与えなければいい。ただ、全国で上位を目指すのであれば、経験を積まなければいけない」と岩本監督。2月の九州大会の他、地方の小さな大会にも出場して強化を図る。「1年生は何かのきっかけで大きく成長することがある。その下地はあるので楽しみだ」(岩本監督)

全国選抜では上位を目指す

(柚野真也)

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