反町隆史&波瑠「グレイトギフト」【インタビュー】黒岩勉の脚本の魅力を語る!

テレビ朝日系で放送中の連続ドラマ「グレイトギフト」。本作で、周囲の職員から見下されている病理医・藤巻達臣を、主演・反町隆史が演じる。彼はある遺体を解剖した時に殺人球菌“ギフト”を発見したことで、人生が激変。球菌をめぐる熾烈(しれつ)な権力争いの渦に巻き込まれていく。一方、冷静沈着な検査技師・久留米穂希に扮(ふん)するのは波瑠。“ギフト”で殺人事件を招いた真犯人を突き止めるべく、藤巻に接近して共闘関係を結ぶようになるが、その真意は謎めいていて…。そんな2人に作品への思いを聞いた。

――今回、脚本を担当されるのは黒岩勉さんです。台本を読んだ感想をうかがえますか?

反町 「最初に台本を読んで『こんなことになっちゃうの!?』というのが一番の感想でした。衝撃的な出来事が一話一話つながっていて、見ている人を飽きさせない内容になっています。脚本の黒岩勉さんは、『ラストマン-全盲の捜査官-』(TBS系)もそうですが、一つ一つの伏線をうまく回収している印象がありますね。今作も『これ、どうやって回収するんだろう』と思っていたら、次の話できちっと回収してうまくストーリーに着地させているので、とても素晴らしいなと思います。物語の中では“ギフト”を使って、権力闘争が起こってくるわけですが、僕は争い事が好きじゃないので、自分だったらあまり関わりたくないですね(笑)。その点は藤巻と似ていると思います」

波瑠 「黒岩勉さんの作品では、ドラマ『マイファミリー』(TBS系)にすごくハマっていて。男性が何かを守ろうとする姿がとても印象的でした。今作も台本を読み進めるごとに、どんどん先が気になります。誰を信じればいいのか疑心暗鬼になっていく藤巻先生に共感もしますが、ジェットコースターのような展開がとても楽しいです。私の演じる久留米は真っすぐで変な人です。藤巻と久留米がそれぞれ変人でありながらも、お互いをまた変人と思っている様子が面白いですね。藤巻先生は自信がなさそうにしていることが多いので、久留米はハキハキと変な人でいることで、コントラストになるのではと考えています。もし私が今作のような権力闘争に巻き込まれたら? 私はばか正直で探り合いが苦手なので、あっという間に消されると思います(笑)」

――物語の今後の注目ポイントを教えてください。

反町 「藤巻が葛藤しながらも、人質になった妻の命を救うために殺人球菌“ギフト”を作り続けなきゃいけない状況があって、それを取り巻く人たちの動向が見どころだと思います。新しい展開も出てきて、ものすごくスリリングに進んでいくので、楽しみにしてください」

波瑠 「1話のラストで、藤巻先生の敵が想像を超える大きさだということに衝撃を受けますが、これからどんな危険が待ち受けているのか想像すると、より楽しんでいただけるのではないでしょうか」

【プロフィール】

反町隆史(そりまち たかし)
1973年12月19日生まれ。埼玉県出身。「ビーチボーイズ」「バージンロード」「GTO」(いずれもフジテレビ系)など、ドラマ史に残るヒット作に多数出演。主な出演作に「相棒」シリーズ(テレビ朝日系)、「オールドルーキー」(TBS系)、「スタンドUPスタート」(フジテレビ系)など。

波瑠(はる)
1991年6月17日生まれ。東京都出身。NHK連続テレビ小説「あさが来た」でヒロインを演じて以降、「ナイト・ドクター」「わたしのお嫁くん」(ともにフジテレビ系)、「松本清張ドラマスペシャル 第二夜『ガラスの城』」(テレビ朝日系)など、話題作の主演を務める。

【番組情報】

「グレイトギフト」
テレビ朝日系
木曜 午後9:00~9:54

取材・文/水野幸則 撮影/渞忠之
ヘアメーク/池上豪 NICOLASHKA[反町]、犬木愛(アージェ)[波瑠] スタイリング=二村毅(hannah)[反町]、本間園子[波瑠]
衣装協力/ドレス(ディウカ)ドレスアンレーヴ、イヤーカフ (リューク)リューク、その他スタイリスト私物[波瑠]

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