「堂々と」西郷真央は1試合のみ渡米も迷わず 目標はルーキーで最終戦へ

米ツアールーキーとしての1年が始まる(撮影/亀山泰宏)

◇米国女子◇LPGAドライブオン選手権 事前(23日)◇ブラデントンCC(フロリダ州)◇6557yd(パー71)

今週フロリダ州での開幕2戦目を終えると、米女子ツアーは3週のオープンウィークを挟んで全3試合のアジアシリーズとなる。前週初戦は過去2シーズンの優勝者のみのフィールド。米国在住でもなければ、1試合だけのために渡米することを見合わせる選手も少なくない。西郷真央は「やっぱり、リシャッフルの1回目まで試合数もない。早めにポイントを獲っておきたい」と迷わなかったという。

最終予選会(Qシリーズ)を2位で通過し、ルーキーとして臨む新天地での目標は明確だ。「最終戦に出ることが一番の目標なので、60位以内に入らないといけない。最後の方は連戦が続くと思うので、そこでしんどくならないように、まず前半で頑張りたい」。ポイントランキング上位60人による最終戦「CMEグループ ツアー選手権」のエリートフィールドに食い込むためにも、スタートダッシュを誓う。

12月初旬までQシリーズを戦い、7週後にはシーズン初戦。日本ツアーで3月開幕に合わせていた昨年までを考えれば、かなり短くなったオフは師匠である尾崎将司の“ジャンボ邸”に通って練習を重ねた。スイングを見てもらった時、特に指摘されることがなかったのは順調であることの裏返し。渡米を前に「まだ1試合だけですが…」とあいさつすると、「頑張ってこいよ」と普段通りに送り出してもらった。

「ルーキーだから気を遣うとかだと、自分のプレーに集中できない。堂々と戦いたい」と意気込む1年目は、ゴルフ以外にも適応を求められることが多くなりそう。和食が大好きという西郷にとって、食事面はやはり心配の種だ。

「味付けとか、ちょっと独特な感じはあるので…」と言いつつ、「慣れなきゃいけないのかなと思って、最近は好き嫌いせずにチャレンジしたりしています。生活しながら、頑張って取り入れたい」。夢の舞台で成功をつかむためなら、どんな努力も惜しまない。(フロリダ州ブラデントン/亀山泰宏)

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