強い寒気が流れ込み、この冬一番の寒さとなった23日、那覇市内のスーパーは白菜など鍋の食材やカイロを求める客で混み合い、店員らが商品の補充に追われていた。(社会部・垣花きらら)
那覇市金城のイオン那覇店は急な冷え込みによる需要を見越して、前日までにメイン通路側へ鍋コーナーを設置した。鍋のつゆや野菜類も先週より多めに仕入れた。
予想は的中し、厳しい寒さとなったこの日は、白菜やネギの売れ行きが前日と比べて約2倍に伸びた。
同店農産担当の屋良泰志さんは「朝から野菜をカットしては店頭に並べるの繰り返し。品切れしないよう準備しているが、思っていた以上に売れ行きが良い」と驚いた様子で話した。さらに冷え込むと予想される24日は、きのこ類の売り場面積も広げる予定だ。
夕飯にキムチ鍋を作るという宮城千枝さん(62)=那覇市=は、白菜と冷凍うどんを購入。「急に冷え込んできたので、温かい食べ物で暖まりたい」と話した。
同店では、入り口付近にカイロの特設市場も設置。6段ある棚に100個近くのカイロを並べているが、何度か補充を繰り返しているという。担当者は「このまま売れ続ければ、在庫がなくなってしまう可能性もある」とうれしい悲鳴だった。