2025年度の殿堂入り投票はイチロー、サバシア、ペドロイアらが登場

日本時間1月24日、2024年度のアメリカ野球殿堂入り投票の結果発表が行われ、エイドリアン・ベルトレイ、トッド・ヘルトン、ジョー・マウアーの3人が殿堂入りを決めた。一方、ラストチャンスの有資格10年目だったゲーリー・シェフィールドは得票率が75%に届かず、記者投票での殿堂入りを逃す結果に。また、得票率が5%に届かなかったホセ・バティースタ、ビクター・マルティネス、バートロ・コロンら8人も記者投票による殿堂入りの資格を失った。そして、次回の殿堂入り投票ではついにイチローが登場する。

今回の殿堂入り投票で得票率5%以上75%未満となった15人のうち、今回が有資格最終年だったシェフィールドを除く14人は、次回も引き続き投票用紙に名前が記載される。今回、惜しくも5票不足で殿堂入りを逃した通算422セーブのビリー・ワグナーは、次回がラストチャンスとなる10度目の挑戦。ここ数年の得票率の伸び方を考えると、次回の殿堂入りは有力と言えるだろう。今回の得票率が61.6%だったアンドリュー・ジョーンズ、57.1%だったカルロス・ベルトランはもう少し時間がかかりそうだ。

次回から初登場する候補者では、イチローが最大の目玉となる。通算3089安打、打率.311、509盗塁、10年連続200安打、歴代最多のシーズン262安打、オールスター・ゲーム選出10度、ゴールドグラブ賞10度という実績だけでなく、「日本人野手のパイオニア」という功績や「パワー全盛時代のMLBにスピード野球を持ち込んだ」という影響力の大きさも高く評価されており、マリアーノ・リベラに次いで史上2人目、野手では史上初となる満票を期待する声も多い。米メディア「ジ・アスレチック」のジェイソン・スターク記者は「誰かが野手史上初の満票を達成するとして、それがイチローであると期待しない理由はない。彼の実績で足りないというのであれば、今後満票は望めないだろう」とコメント。ケン・ローゼンタール記者も「私個人の見解では、イチローは満票になるべきだ」と語っている。

イチローのほかには、通算251勝のCC・サバシア、マリナーズのエースとして活躍したフェリックス・ヘルナンデス、レッドソックスの正二塁手として活躍したダスティン・ペドロイア、強打好守の二塁手として活躍したイアン・キンズラーらが初登場する。イチローが中心となる次回の殿堂入り投票は、日本でも大きな注目を集めることになりそうだ。

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