子ども集う場所に、受け入れ開始 被災の輪島、「心のケア最優先」

受け入れを開始した小学校に登校する児童ら=24日午前、石川県輪島市

 能登半島地震で被害に遭った石川県輪島市は24日、市内3地区にある小中学校のうち、門前地区の小中3校の約80人を対象に、小学校1校で受け入れを開始した。子どもたちが集える場所を提供するのが目的で、通常の授業は行わない。

 当面は午前9時から正午まで、安全を確保しながら校内の空いたスペースを活用。スクールバスの委託先が被災したことから、徒歩か保護者の送迎などで登校。

 他の2地区も受け入れに向け準備を進めている。市の担当者は「身内や親しい人を亡くしたり、避難生活でストレスをためたりしている児童生徒もいる。心のケアを最優先にしたい」と話している。

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