自民党長崎県連が政治資金パーティー中止 谷川氏の後任会長に古賀氏内定

 自民党長崎県連が3月に長崎市内で予定している政治資金パーティーを中止することが23日、分かった。当初は昨年12月に開催する計画だったが、党派閥の裏金問題を受けて延期していた。また、裏金問題の責任を取る形で県連会長を辞任した谷川弥一衆院議員(82)=離党、議員辞職願提出=の後任として、古賀友一郎参院議員(56)を内定した。
 パーティーは「県政経セミナー」として企画。12月17日に市内のホテルで森山裕党総務会長が講演する予定だった。しかし、裏金問題が浮上し、開催による悪影響を不安視する声が県連内で噴出。県連執行部が所属国会議員や県議団と話し合い開催直前になって、3月10日への延期を決めていた。
 党本部は政治刷新本部で派閥パーティーの禁止を議論している。こうした状況を踏まえ県連は23日、県議団の協議で中止する方針を固めた。
 複数の関係者によると、県連のパーティー券は1枚1万円で所属議員らが個人や団体に販売。計2千万円以上の売り上げを見込んでいるが、今後、返金する方向で調整する。
 本県選出の国会議員は22日、谷川氏の後任県連会長を互選し、古賀氏を内定した。28日の常任総務会で承認されれば正式に決定する見通し。古賀氏は昨年6月まで2年間、会長を務めた。

© 株式会社長崎新聞社