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2024年1月21日に公開された動画ではゲストに自由民主党参院議員の中田宏氏をお招きし、自民党と日本維新の会の違いについて語っていただきました。
両党の違い・強みとは?
【このトピックのポイント】
・週刊誌は嘘も真実も書かれる。読む側がいい加減な報道を批判するリテラシーも必要
・自民と維新は憲法や安全保障などで共通しているが改革意識に差がある
・自民に求められているのは政策議論のスピード
中田氏のプロフィールは以下の通りです。
ベストジーニスト賞の受賞経験がある中田氏。ネクタイは好きではないとのことで、2005年に小池百合子氏が導入するよりも先に2002年に横浜市役所でノーネクタイを推進したそうです。
当時のことについて「日本の在り方として、ネクタイ締めてガンガン冷房入れるのおかしいよねっていうところから始めたんです」と振り返りました。
今回は以下の質問からいくつかピックアップして中田氏に回答していただきました。
有名人に対する週刊誌報道 どうなの?
たびたび起こる有名人に対する週刊誌報道。最近ではダウンタウンの松本人志氏が出版社との裁判に注力するために活動休止を表明しました。
中田氏自身も週刊現代に7週から8週にわたってスキャンダルを報じられたことがあり、この時は名誉棄損裁判を起こしています。
裁判は勝訴しましたが、かなり時間がかかったとのこと。「やってないことの証明は難しいよね」とスキャンダルを否定することの難しさに言及しました。
また、本人の本業とはかかわりのない内容を面白おかしく書いたものだったとしても、出版社は「売れればいい」という考えで報じている側面があると中田氏。それを読む側のリテラシーも重要だとコメントしました。
中田氏「週刊誌の場合はね、嘘も書くけど本当のことも書くからね。全部が嘘じゃないというところにある種の信ぴょう性が出てきてしまっているところはありますよね」
もし、根も葉もないスキャンダルを書かれてしまったら、有名人はどのように対処すればいいのでしょうか。
中田氏自身は必ず訴え、嘘を許さないという姿勢を打ち出すようにしているとのこと。また、SNSが発展した現代においては書かれた側が議論を仕掛け、週刊誌のあり方を提起することもできると中田氏は語ります。
また、中田氏は、週刊誌報道の中にはジャニーズ問題のように非常に重要な問題を報じているケースがあり、表現の自由という観点からも「杓子定規に規制することはできない」とコメント。
出版社側が一定の基準のもとに責任を持って取材するとともに、世論のリテラシーを高めていくことの必要性に言及しました。
中田氏「(週刊誌が)おかしなものを書いたら、『眉唾物まで一緒に書くなよな』という世論があっていいと思います」
自民と維新の違いは?
中田氏は最初に自民と維新の共通点に言及。「憲法改正とか安全保障については基本的に共有できるものが非常に多い」とコメントしました。
自民党と競い合う保守政党が必要だという考えのもと、政治に取り組んできた中田氏は「その意味で維新の会はカウンターパートと言えると思うんですよ」と語りました。
一方で改革意欲において両党には違いがあるとのこと。維新の改革意識が先鋭的で高いのに対し、自民は長年政権を担ってきただけに、改革に対してはこれまで作り上げてきたものを変える難しさがあると説明しました。
中田氏「外交とか安全保障ではなく、経済とか福祉についての政策議論としては自民党の方が保守的、維新の方が改革的という風に言えると思いますね」
自身と日本に残された時間を考え、野党再編ではなく自民党の中で自分の政治に取り組むことを決意した中田氏。これまでの経験を活かした自身の役割について問うと「自民党の政策議論の中でバンバン言っていかないと意味がない」と語ります。
ただ、自民党のなかにあっても必ずしも政策実現のスピードが速くなるわけではない部分もあるとのこと。その背景には自民党という政党の大きさがあり、人数が多い分、議論にも時間がかかります。
人数が多ければそれだけ多角的な議論につながるという良い点もありますが、「自民党が意識しなければいけないことは、もっとスピーディーに決めるということ」と中田氏。「『政治はスピード』ということは、ものすごいこの時代に求められている」と締めくくりました。
動画本編はこちら!
自民党と日本維新の会の両方に所属した中田氏が語る両党の共通点と違いとは?
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