24年度岩手県予算案、人口減対策に重点 知事査定スタート

当初予算案の知事査定を前にあいさつする達増知事。初めてオンラインで臨んだ

 岩手県は23日、2024年度一般会計当初予算案の知事査定をスタートさせた。各部局の予算要求は7474億3800万円で、23年度当初比3.1%減。人口減少対策、脱炭素化、デジタル化の推進、防災など安全・安心な地域づくりに重点配分する。達増知事は東北新幹線の運転見合わせに伴い、出張先の都内からオンラインで査定に臨んだ。

 達増知事は査定開始に当たり「新型コロナウイルス禍と物価高騰の痛みや苦労を下支えし、乗り越える予算にしなければならない。交流人口を増やし結婚、妊娠、出産、子育てを妨げる生きにくさを生きやすさに変えていくことが求められる」と述べた。

 知事査定は25日まで行い、24年度当初予算案を決定。2月14日招集の県議会2月定例会に提案する。

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