エンゼルスがミゲル・サノーとマイナー契約 通算162本塁打の大砲

米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のエンリケ・ロハス記者によると、エンゼルスはメジャー通算162本塁打の実績を誇るミゲル・サノーとマイナー契約を結ぶことで合意に至ったようだ。サノーは招待選手としてスプリング・トレーニングに参加し、メジャー昇格を目指すことになる。2019年に34本塁打、2021年にも30本塁打を放つなど、ツインズ打線の中軸を担っていたサノーだが、2022年はひざの故障でわずか20試合しか出場できず。昨季は無所属のまま1年を過ごした。

エンゼルスがサノーとのマイナー契約に動いたのは、大谷翔平が抜けた指名打者だけでなく、不安を残す三塁や一塁もカバーできる可能性があると考えたからだろう。三塁にはアンソニー・レンドンがいるものの、エンゼルスに加入してからの4年間で60試合以上に出場したシーズンは1度もない。今季は指名打者としての出場が増えることも予想されており、バックアップ要員は必要不可欠だ。また、一塁には新人ノーラン・シャニュエルが入る予定だが、プロ入り後、まだマイナーで22試合、メジャーで29試合しかプレーしておらず、シーズンを通してどれくらいやれるかは未知数。サノーが復活すれば、右打者のサノーと左打者のシャニュエルでプラトーンを形成することも可能になる。

もちろん、サノーがエンゼルスの期待通りに復活できる保証はどこにもない。自己ベストの34本塁打、OPS.922をマークしたのは5年前のことであり、2022年に20試合しかプレーしていないことを考えると、実質的には丸2年のブランクがある。今オフは母国ドミニカ共和国のウィンター・リーグでプレーしているものの、好成績を残しているわけではない。オープン戦で全く打てず、解雇される可能性のほうが高いかもしれない。とはいえ、エンゼルスにとってはほとんどリスクのない契約であり、サノーの復活にかけてみる価値はあると言えるだろう。

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