岩手県内、PCサポート詐欺に注意 警告→電話促し金銭詐取

 

 「マイクロサポートに連絡してください」。こんな虚偽の警告をパソコン画面に表示させ、対策費名目で金銭や電子マネー利用権をだまし取る「サポート詐欺」被害が今月、岩手県内で起きた。特殊詐欺被害の増加を受け、県警が2023年に手口を細かく分析できるようにして以降での被害は初めて。相談はやまず、パソコンに不具合が生じたら家族や警察への相談を促している。

 被害に遭ったのは二戸署管内の70代男性。署によると、男性は9日、自宅のパソコンでインターネットサイトを閲覧中、画面に突然「マイクロサポートに連絡してください」との文字と電話番号が表示され、音声で「電話をかけてください」と流れた。

 操作ができない状態となり、表示された番号に電話すると、対応した男から「パソコンがウイルスに感染している」とセキュリティーソフトの購入を促された。

 男の指示通り、コンビニで5万円分の電子マネーカードを買い、自宅でカード裏面のコードを入力した。だがパソコンは直らず、さらに5万円のカードを2回購入。計15万円分の電子マネーをだまし取られた。繰り返し購入を求められたため10日に署に相談、詐欺と発覚した。

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