育児は思うようにいかないこともたくさんあります。特に小さな子どもの場合は、意思の疎通が難しいので、どうしていいかわからず途方に暮れてしまうことも。
うみ（＠umi_7788）さんは、3人のお子さんを育てるお母さんです。夫婦の話や育児の話などを漫画にし、Instagramで公開しています。
今回公開されたのは「育児って辛いんだよ」と題した育児の辛さにまつわるお話です。こちらの漫画を見た人たちからは「わかります」「そのママと同じような経験あります」「辛いものは辛い」など多くの共感の声や、うみさんの行動に対して「行動できるのがすごい」「大きなお世話なんかじゃない」などのコメントが寄せられました。
ショッピングモールで見かけたお母さん
ある日ショッピングモールのフードコートで長女と次女と食事をしていたうみさん。すると、泣き叫ぶ赤ちゃんとお母さんの存在に気づいたそうです。赤ちゃんはなかなか泣き止まず、お母さんの肩は震えていました。
声をかけるべきかどうか迷ったうみさんですが、お母さんが赤ちゃんに手をあげそうになっているのを見て声をかけます。「大丈夫！大丈夫やから！」と声をかけ続けるうみさん。
うみさんが声をかけるとお母さんは「うわぁぁぁ」と泣いてしまいました。「今が一番しんどい時期やんね」と声をかけ続け、その後、お母さんが赤ちゃんを抱っこすると、赤ちゃんは泣き止みました。
その日の帰り道、一緒にいた長女から「子育て辛い？生まれてよかった？」と聞かれたうみさん。
その言葉に「当たり前やん！」と返したうみさんでした。
子育ては辛いこともたくさんですが、それだけではありません。大好きな子どもたちだから、頑張れるのでしょうね。
育児の辛さ
漫画のテーマである「育児の辛さ」について、うみさんに話を聞きました。
ー「育児って辛いんだよ」とありますが、うみさんは育児のどういったところに辛いと感じましたか？
自分が頑張らないと子どもがちゃんと育たないんじゃないかという、プレッシャーと孤独感が辛かったです。
ー泣いているお母さんの姿を見て、どう思われましたか？
私も乳幼児を育てているときですが、同じように泣き崩れたことあるよー！仲間だよー！1人じゃないよー！と思いました。
ー最初は見知らぬお母さんに話しかけるのをためらっていたようですが、なぜ話しかけようと思ったのでしょうか？
泣いている見知らぬお母さんが、辛かった頃の自分と重なって「あの人は私だ！」と思ったからです。
ーうみさんがこのお母さんに話しかけたとき、お母さんはどういった様子でしたか？また、何か会話を交わしていた場合、どんな会話をしたのか教えてください。
声をかけた瞬間、このお母さんも大きな声をあげて泣き出したので、本当に限界だったんだと思います。大したことは言えませんでしたが「今はしんどいと思うけど、絶対いつか楽になる日がくるから大丈夫やで」と伝えました。
ー「この時のママがどんな気持ちだったかはわからないけど、多分私はまた声をかけると思う」とありましたが、次回同じような方に出会ったとき、どう話しかけたいですか？
多分また「大丈夫やで！」としか言えないし、また私も泣いてしまうと思います（笑）。
みんなで育児を支え合っていきたい
ーこの漫画はどういった思いで描かれたのでしょうか？
あのときのお母さんに伝えたかった気持ちを整理したくて描きました。いつか巡り巡って、あのときのお母さんに読んでもらえたらいいなと思っています。
ー投稿にはたくさんのコメントが寄せられていましたが、どう思いましたか？
コメントを読んでいると育児経験者のほとんどが、育児中精神的に追い詰められて泣き崩れたことがあるんだと、改めて知ることができました。
追い詰められているお母さんを見かけたことがあるとのコメントも多かったので、世の中の人みんなで声かけあって、みんなで育児を支えていけたら素敵だなと思っています。
育児中に孤独を感じてしまう人は多いようです。そんなときに、周りから「大丈夫」「一緒に頑張ろう」などの言葉があれば、きっと救われる人も多いでしょう。
そんな温かい雰囲気のなかで子育てができたら幸せですね。
ほ・とせなNEWS編集部
