フィリーズがアラードと1年契約 投手陣の層に厚みを加える補強

昨年11月にアーロン・ノラと7年1億7200万ドルで再契約を結んだあと、比較的静かなオフシーズンを過ごしていたフィリーズが投手陣の層に厚みを加える補強に動いた。日本時間1月24日、フィリーズは同地区ライバルのブレーブスからノンテンダーFAとなっていた左腕コルビー・アラードと1年契約を結んだことを発表。米メディア「ジ・アスレチック」のマット・ゲルブ記者によると、メジャー在籍時とマイナー在籍時で年俸が異なる「スプリット契約」となっているようだ。

現在26歳のアラードは2015年ドラフト1巡目(全体14位)指名でブレーブスに入団し、一時はトップ・プロスペクトとして期待されていた左腕である。メジャー昇格後は目立った活躍を見せておらず、メジャー2年目の2019年に挙げた4勝が自己最多。昨季はわずか4試合(うち3先発)の登板で0勝1敗、防御率6.57に終わった。メジャー6年間の通算成績は69試合(うち38先発)で9勝24敗1セーブ、1ホールド、防御率6.10となっている。

ゲルブ記者によると、アラードの年俸は100万ドルで、成績に応じて最大12万5000ドルの出来高を得られるようだ。メジャーとマイナーで年俸が異なる「スプリット契約」となっており、マイナーでの年俸は37万5000ドルだという。メジャーとマイナーの在籍期間に応じて、これらを日割り計算することになる。なお、アラードはまだマイナー・オプションを残しているため、開幕をマイナーで迎える可能性も十分にある。

現在のフィリーズの先発ローテーションは、ザック・ウィーラーとノラが2本柱となり、3番手以降にはレンジャー・スアレス、タイワン・ウォーカー、クリストファー・サンチェスが並ぶ。この5人に故障がなければ、アラードが入る余地はなく、ロングリリーフ要員としての開幕ロースター入りが現実的な目標と言えるだろう。昨季29試合(うち1先発)に登板して43イニングを投げ、防御率3.77を記録したディラン・コビーとの競争になりそうだが、コビーはマイナー・オプションが残っていないため、アラードより優先的に開幕ロースターに入る可能性が高い。

The post フィリーズがアラードと1年契約 投手陣の層に厚みを加える補強 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.